Categories: 洒落怖

繋がらない電話

この怖い話は約 2 分で読めます。

今日あった不思議(いや怖いだな)な話。

八月の二日に高校の時の友人Tから電話(留守電だけど)とメールがあって、お盆休みに飲もう!ってお誘いがあった。
で、飲む場所はもう一人の友人Nがいる兵庫県の三田にしようと。
この飲み会に参加するメンバーは俺を含めて三人だけ。
もともとの地元は三人とも大阪の寝屋川市なのだが、俺以外は仕事の都合でTは千葉県へ、Nは兵庫県に居を構えた。
で、誘いのあったのはTからだった。
今年の年初にも会っているのだが、そこは腐れ縁。

了解の旨のメールを入れて、今日を迎えた。
で仕事が終わってから三田に迎い、駅を降りたところで電話を入れると『お客様のおかけになった電話番号は~』となる。
2~3度着信履歴から発信し直しても同じ。

『電話を買い換えやがった』と思い、ここで初めてNに電話を入れた。
すると、『お前、電話を何回入れたと思ってんねん、Tが死んでんぞ!』って答えが。
こいつら俺をハメるつもりやな~って普通に勘繰ったんだけど、話を聞くと亡くなったのは(交通事故)七月三十一日で、連絡を受けたのが八月二日らしい。
それでNと合流後に彼の車で寝屋川市に戻って(まだこの時点では嘘だと思ってた)、Tの実家へ。
すると、Tの家は派手に提灯が飾られていた。
恐る恐る玄関のチャイムを鳴らすと、かなり老いた女性だが確かに聞き覚えのある声が返ってきた。
Tのお母さんだ。
『あらあら、I君、久しぶりやねぇ。N君の家で聞いてくれたんやね。本当にあの子らはこんな時まで一緒やねんから…』と。
Tには4つ年の離れた弟さんがいて、てっきり兄弟で運転してたんだと思っていたら、弟さんは台所にいる。
あれ?誰と一緒だったんだ?
そう考えていた矢先に、Tのお母さんが『N君ところはどうしてるの』と。
俺がNを目で探していると『N君にも申し訳ないことをした』って。
よく解らん話だからNに直接話を受けさせようとした矢先、『N君もTも天国があるんやったら、おばちゃんが地獄に落ちてもいいからきちんと成仏させてやりたい…』
この時点でもNを目で探していた俺は我に返って、『え?』

bronco

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bronco

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