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浄水器

この怖い話は約 3 分で読めます。

369 : 浄水器1@\(^o^)/[sage] 投稿日:2017/08/21(月) 22:06:28.95 ID:5E0XTllK0.net
ごめんなさい。物凄い長文になりました。

自分は、オカルトは信じないわけではないけれど、信じている者に言わせると「オカルト否定派」。信じていない者に言わせると「オカルト信者」と言われるような、ものの考え方を持っているタイプ。
不思議なことが起きても、考えられる全ての可能性というものを考えてから、「勘違い」か「不思議なこと」の決着をつけるようにしている。オカルト半信奉者とか、オカルト半アンチなどと思っている。
そんな自分の、どう考えても「不思議」な体験。

15年前だろうか。日韓ワールドカップを少し過ぎた頃だと記憶している。
恥ずかしながら、その頃の自分はマルチにはまっていた。どんなマルチか、巧く言えないが、浄水器を売り捌いていた。浄水器というと、あの有名なところを思いつく人が多いかと思うが、そんな有名な組織ではなかった。販売するものも、ほんと浄水器だけ。

友人と二人で始め、友人と組んで個人宅や、会社事務所に飛び込営業みをしていた。
今では、足を洗って、健全に会社勤めをしているが、最近普及しているウォーターサーバー
を目にすると、時々その頃を思い出すこともある。

大体の家が、浄水器の販売だと名乗るとドアも開けずに門前払いだったが、それでも順調
に売れていた。自分で設定した、販売ノルマを着々とクリアし、どのくらいの大金が舞い込
むのか、どんな使い道にしようか、どんな高級車を買おうか、捕らぬ狸の何とやらな日々を
過ごしていた。

さて、不思議な話に入る。
自分の住まいは、地方も地方。とんでもない田舎。第一次産業や第二次産業が主であり、
ホワイトカラーなんて町役場で働く人間くらいなもの。
その日は、友人とともに、隣町の養豚業を営む人物(A)の家に飛び込んだ。

豚舎に隣接する、一階が事務所、二階が住居という建物。養豚を営むAがおり、当たり障
りのない会話を進める。
当たり障りのない会話から、家族構成は、A、その妻、娘が2人、Aの両親であることが
わかった。
そんな、当たり障りのない会話から、本題(浄水器の話し)へと運ぶつもりだったが、話
しの内容はAの悩み相談となっていたことを記憶している。

悩み相談の中身だが、主人の父親は永らく老人ホームに入居しているが、最近は認知症が
強くなってきており、言動もだが、暴力的行動や、厳重な施設の夜間警備を潜り抜けての、
昼夜問わない徘徊行為が増えてきたこと。
Aの妻は体調を崩し入院が続き、先日退院してきたばかりとのことだったが、入退院を繰
り返すスパンが短く、一年のうちにかなりの回数、入退院を繰り返している。そして、原
因もはっきりとはわからない、謎の体調不良とのことだった。
そして、二人いる娘(この時に娘の年齢について、Aは話してくれたかもしれないが、私
が今は記憶していない)のうち、一人の娘が「体を売って補導され」て「あまり、学校に
行かなくなった」こと。
そういった、家族トラブルが、仕事や近所づきあい(消防団も自治会も、参加しないわけ
にはいかないような田舎である)にも影響し、最近は自分もまいっているのだという。

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