Categories: 洒落怖

伯母の家

この怖い話は約 3 分で読めます。

47 本当にあった怖い名無し 2011/09/17(土) 12:32:18.89 ID:4s22RDON0
私は第六感が人より鋭くて、妙に勘がさえていたり時々見えたり感じたりすることがあった。
だからか伯母の家は加護みたいなものが感じられなくて、小さい頃から伯母の家に行くのが怖かった。
伯母は母の姉で長女なんだが、長女らしからぬ人だったので次女の母が長女のようにしっかりしていて、
弟(私にとっては叔父)たちから頼られている。
また、伯母は信仰心というものが全く無くて母は敬虔な仏教徒でもある。
私が体調を崩して大学を辞めた頃、義伯父が家を新築した。
ちょうど姉が2人目の甥っ子を妊娠中で4歳の甥っ子を連れて家に帰っていたこともあって
新築した家を見に行くことになった。

48 本当にあった怖い名無し 2011/09/17(土) 12:36:22.06 ID:4s22RDON0
家の中は白を基調とした綺麗な家なんだけどやっぱり長時間家に居たくなくて。
甥っ子と一緒に一部屋見ては玄関でいつでも帰れるように待機していた。(たぶん甥っ子も感じていた?)
その時、どうしても入れない部屋があった。
義伯父の部屋だった。
それから1週間ほどして義伯父が肝臓癌に侵されているということがわかった。
自分が建てた家なのに1ヶ月も住むことなく義伯父は他界した。
いわゆる、普請負けというものだったのだと思う。

49 本当にあった怖い名無し 2011/09/17(土) 12:39:22.14 ID:4s22RDON0
トイレの位置を変える時に人形を埋めたのか?とか井戸を埋めた時に呼吸孔をつけたのか?
という話になり、当時1年前に家を建てていた姉が家祓いをした方がいいという話になった。
家祓いというのは家を建てるのに木を切ったり部品を作ったりと八百万もの人の手が掛かっていて、
出来上がった家には人が住んでいなくとも少なからず人の念がこもっているのでそれを
祓い清め、結界を張るという意味があった。
姉の家がお世話になった真言宗のお寺に頼むことになった。

50 本当にあった怖い名無し 2011/09/17(土) 12:41:32.96 ID:4s22RDON0
最初に伯母の家の家相を見た住職はトイレから悪い物が出てそれが義伯父の部屋に
流れ込んでいると話した。
私が義伯父の部屋に入れなかったのはそれが原因だったと納得できた。
急いで家祓いをすることになり、見たことは無いのだけど姉が言うには釈杖で一部屋一部屋
突いて悪い物を祓い、最後に家の四方を突いて結界を張るのだそうだ。
それから問題も無く去年の5月、4歳年上の従姉妹が結婚した。
半年ぐらいで従姉妹の妊娠がわかっり、今年の3月ぐらいから従姉妹は実家に帰ってきてた。
そして、4月に従姉妹の旦那が亡くなった。
新婚生活は1年にも満たなかった。

Page: 1 2 3

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

ブライダルフェア

いや、たいして怖くないんだけど…

4年 ago

教祖の妻の肖像画

親が昔、へんな宗教にはまってた…

4年 ago

The Body

10年くらい前の話だけど・・・…

4年 ago

謎の曲

出所が分からない所からの楽曲ダ…

4年 ago

エレベーターで見たもの

じゃあ俺が生涯で一番ビビった話…

4年 ago

強烈な遺体

久しぶりに民話でなく現代の話を…

4年 ago