Categories: 洒落怖

拒絶

この怖い話は約 3 分で読めます。

109 本当にあった怖い名無し sage 2011/12/04(日) 13:48:52.19 ID:wPWWLn280
全然怖くない話なんだけど一応書いてみる

自分の結納の日、終わってから夜は前年に結婚した姉の家に泊まりに行った私。
義兄が社員旅行で不在だったので、久しぶりに姉妹で一晩中遊ぼうぜ、と
お喋りしつつ烏龍茶飲みながらお菓子つまんでゲームしてました。
姉が下戸なのでアルコールは一切なし、なので酔ってたわけではありません。

深夜を回って「あんまり騒ぐと近所迷惑だから(社宅の団地だったので)」と
ようやく電気を消して布団に入り、それでも暫くはお喋りしながら、徐々に
眠りに落ちて行きました。

その後、遠くの方から小さな子どもたちが数人駆け寄ってくる騒々しさに
気付いて目を開こうとしたけど、開かない。
なのに、目の前が強烈な光で満たされてハレーション起こしたみたいに真っ白に
なったことはハッキリと感じる。
金縛りと言うほどではないと思うけど、意識だけが起きていて体は眠ってるような
感じで動かせない。
子ども達のはしゃぐ声と騒々しい足音は、どんどん近付いてきて私の布団の周りを
ぐるぐる回り出し、掛け布団を引っ張ったり、布団から出ている私の頭や頬を
ペタペタ触ったりし始めました。
「遊ぼう? 一緒に遊ぼう? 早くー!」と口々に言いながら。

110 本当にあった怖い名無し sage 2011/12/04(日) 13:50:55.82 ID:wPWWLn280

でも傍に姉が居た(彼女は所謂「見える」人)ので、独りじゃないし、室内というか
空間を満たしている真っ白い光のおかけで、さほど恐怖は感じなかったので、わりと
落ち着いた感じで何か寄って来ちゃったのかなあと思いながら「だめ、遊べない。
私はあなた達とは一緒にいられないよ。悪いけど」と頭の中で言い続けました。

暫くして布団がひっくり返されたように強く引っ張られたあと、白い光が徐々に
暗くなっていくのと同時に、子ども達の声と足音も遠ざかって行きました。

パッと突然目が開けられるようになって飛び起きたら、掛け布団が裏返っていて
上になっている部分(本来は裏側、体に接してる面)が暖かい。多分、私の体温。
逆に自分の体に触れている面は冷たいので、彼らがホントにここに来てイタズラ
していったんだ、と思いながら姉の布団に目を向けたら案の定、彼女も起きてて
私に「気がついた?今の」。

「うん、何だろ、凄く小さい子たちだったよね。何か5~6人いたような…」と
言うと姉も「うん、5人」ときっぱり言い切り、何となく顔を見つめあった後、
「まあ、悪影響はなさそうだし」と再び布団にもぐりこみました。

111 本当にあった怖い名無し sage 2011/12/04(日) 13:51:42.65 ID:wPWWLn280

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