Categories: 洒落怖

人魚の悪夢

この怖い話は約 2 分で読めます。

失踪してしばらく経って、エヴァの祖母は夫の墓の前で息絶えているのが発見された。自殺だった。
A市を離れる決意をしても、夫を置いてはいけなかったのだろう。
エヴァは一人L家にやって来て、自分が「人魚の悪夢」を見る度に周囲の日本の子どもが生気を失う事をカミングアウトした。
そして、一日も早くこの力を消して欲しい。それが出来なければ、誰にも迷惑をかけないように生きる術を教えて欲しいと頭を下げた。
「L家は大歓迎だから、安心しなさい。ただし、それまでL家からは出られないよ。それでも、良いのかい?」とL家の霊能者はエヴァに問う。
「はい」エヴァは了承した。
どうして、L家はそこまでエヴァの家系を庇護するのか。純粋に、疑問に思った。
すると、(何でも詳しい)物知りなカイさんは教えてくれた。
やたらと、L家には人魚や八百比丘尼の資料が多いらしい。
「おそらく、L家の祖先もエヴァの祖先も大元は同じかもしれない。あるいは、L家は他の流浪するシャーマンより早く定住に切り替えたんだろう」
私はL家でエヴァと出来るだけ過ごし、夏休み明けにA市を離れ、実家のある地元へ戻ることになった。
地元の親友みこちゃんはL家の遠縁だ。エヴァの家系と繋がってはいないだろうか?エヴァのように悪夢に苦しんでいないか?
それを早く確かめるために、私は家路を急いだ。

駄文&中途半端な終わり方で、申し訳ありません。(ちなみに、みこちゃんは人魚の悪夢を見たことが無いそうです)

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