Categories: 洒落怖

道の駅にて

この怖い話は約 3 分で読めます。

ほんのりのスレで書こうかと思ってたがこちらに投稿
自分が2005年に旅をしていた時の実体験です
乱文失礼、地名はそのままでいいのかな?

当時私は大学生で、大学の授業をさぼって自転車で日本縦断の旅の真っ最中
もちろん一人旅だ

その日は朝から雨で秋田から山形に向かう道中もずっと雨だった
13号線をひたすら南下していたのだが雨脚が強くその日は移動距離も稼げず、
寝る所も決めていないまま深夜12時になっても私は走り続けていた
流石に12時過ぎともなると翌日の移動距離にも響くので道中のコンビニに立ち寄って、
近くの道の駅の場所を聞きそこに向かった

そして深夜一時を過ぎた頃、その道の駅に到着した

雨は未だに降り続けており、駐車場にテントを張って寝る事は無理そうだ
小屋の前の屋根下にもベンチが設けられているが、横からの雨で濡れてしまうからこれもパス
秋田なんかの道の駅を利用した事がある人は分ると思うが、中部地方の道の駅とは違う所がある
売店等が何も入っていない小屋、というかドライバーが休憩するためのスペースが設けられている事が多い

その道の駅にもそのスペースはあり扉を開け中に入ると木で作られた長机と長椅子がいくつもあり、
長距離トラックの運ちゃんが一人飯を食べているだけだった
やがてトラックの運ちゃんもコンビニ弁当を平らげると自分を一瞥し出て行ってしまい、小屋には自分以外の人間はいなくなった

小屋の中には自分一人、駐車場に2~3台車が停まっているが他は車の中で寝てるようだ
なので本日はありがたくそこで寝かせて貰う事にした

145 本当にあった怖い名無し 2010/05/24(月) 02:28:04 ID:FlpWNLTZ0
因みに辺りは山間部で道の駅周辺は田んぼ、反対側は山、街灯も少ない
その小屋は入り口が二つあり両方とも鍵はかかっていない状態で、
普通に何時でも誰でも出入りできる小屋だった

寝る前にトイレに行って、小屋の中に張られていたその地域の昔話等を少し見た後、
正面側の入り口手前の長椅子の上に寝袋を用意し、旅のお供のMDウォークマンを中に入れ横になった
しばらく横になったままでいると急に室内の電気が消え、真っ暗になった
急に真っ暗になったのにビックリし飛び起きると直に電気が点いた
どうやら一晩中電気がつきっぱなしなのではなく、人が中に居て動いていると明かりが点き、
人が出て行ったとみなされる位室内で動きがないと明かりが消えるというシステムがあるようだ

146 本当にあった怖い名無し 2010/05/24(月) 02:30:57 ID:FlpWNLTZ0
その道の駅自体新しいのか小屋も綺麗だったので、
「こんなにいい道の駅もあるんだ」
と歓心した

寝てしばらくしてまた電気が消えて辺りは真っ暗になり、
外の街灯の明かりがほのかに室内を照らす程度になった
椅子の硬さが若干辛いが
「コレで眠れる」
と思った時部屋の反対側で『キュッキュッキュッ…』という靴音が聞こえた
(靴底が濡れた状態で体育館の床を歩いた時のような音)
その瞬間
「誰か入って来た!?」
と思い飛び起き辺りを見回したが誰も居ない、両方の扉も閉まっている
何より扉を開けたら音がするから気づくはずだ
おかしいな、とは思いつつも誰も居ないのでまた横になる
しばらくしてまた明かりが消える
するとしばらくしてまた部屋の隅で『キュッキュッキュッ』という足音がしだす…

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