Categories: 洒落怖

おかしな出来事

この怖い話は約 3 分で読めます。

オチはないですが、変なことが続いているので書き込みます
去年12月始め、散歩に出かけ夜9時頃に帰って来た時の事です。
マンション入口から、60代くらいの異様な男女(夫婦?)が出てきました。
嵐に遭った様に服が捻じれ、顔や腕は薄汚れ髪はグチャグチャ。
顔は真っ白でしかめっ面なのにキャーキャーと興奮していていて、
そのチグハグな様子を凝視する私は、彼らの視界に入っていないようでした。
何事もなく二人を通り過ぎ、目の前にあるエレベーターを見ると電気が通っておらず
ボタンも階数も光りません。

財布には3円しかなく、携帯もありませんでした。
幸いにもエレベーター前は暖房で暖かく
私は他の住人が連絡してくれるのをボタンを押しながら待つことにしました。
結局15分ほど経ってしまい、ふと「エレベーターで異世界へ行く方法」を思い出し怖くなったので
状況をなるべく客観的に考え始めました。
オートロック式・建って2年も経たない単身者向けマンションからちょっと変な夫婦が出てきて
それからエレベーターが動かず、100人以上住人が居るが運悪く誰も帰ってこないだけだと。
大通りに面するエントランスがやけに静かで、空気が重くなっているのを感じました。

ただの故障なのか、エレベーターが二人に壊されたのか
オカルトな目に遭っているか分かりませんが、その時は怖くてその場から移動できなかったです。
あの二人への怒りを込めながらボタンを連打すると、
いつもの2倍くらいのスピードでドアがガチャガチャと開きました。

680 2/3 sage 2011/01/07(金) 14:51:48 ID:zSizJ4YN0
中は真っ暗でした。冷たい空気が、奥からピューッと吹きこんできます。
入ったらネタになると思ったのですが、ボックスが在るかどうか分からない上に
手足を入れて怪我したり、エレベーターが更に壊れたら問題になるので
離れて見つめていると、2分ほど経ってから自然に閉まり、重苦しい空気も消え
もう大丈夫になったんだと肌で感じました。
と同時に電源が入り、何事もなかったように見た目が正常になったので
ボックスに入り無事家に帰ることができました。
オカルトでも何でもない、ただの故障だったと思いこんで寝ました。
(非常階段は鍵に付いたカバーを壊さないと使えないらしく地震でもないのでやめました。)

翌日深夜に帰宅した時からが、本当のおかしな出来事が始まりました。
エレベーターの扉が開くと、目の前の部屋のドアがボコボコにされていたのです。
マンションは廊下の左右にドアがある構造で
最初見た扉の隣も、向かいも、その隣も、空き部屋以外の約10部屋が全て
まんべんなくボコボコにされていました。
足を震わせながら奥に向かうと、意外なことに私の部屋だけは無事でした。
ここだけ無事なはずがない、と周りを調べてみると、やはりそんなはずがなく
インターフォンの死角に張り紙を発見し、考える前にペリッと剥がしてしまいました。
(これが良かったかどうかは分かりません)
そのお札?は白地の人差し指大で、赤色で犬?の絵と崩した漢字?がかかれており、
裏には糊の跡が付いていました。

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