Categories: 洒落怖

ボールを持つ少女

この怖い話は約 3 分で読めます。

オカ板にいけば誰か詳しい人がアドバイスくれるかもしれないと思って自分が前から知ってるスレで書き込みさせてください。
もしスレ違いならすいません。

中学一年生のころ俺は小さな子供の世話が好きだったため、(将来の夢は保父でした。)
母に勧められ母の職場に近い保育園でボランティアをやっていました。
そのボランティアが出来る場所は自分が住んでいる場所からは遠く学校帰りに電車で行き、
帰りは母の仕事が終わるのを待つという日々を過ごしていました。

そんな生活をしていた夏の夜にいつものように暇をゲームセンターで潰したあと
帰る時間になったため母の職場まで向かいます。
母の職場は区役所の隣にある建物の二階でその近くに保育園がありました。
その日は少し母の帰りが遅いシフトだった為夜9時はすぎていたかと思います。

靴をスリッパに履き替え二階に向かう途中、白いフリルがついたワンピースをきた女の子がビニールボール(?)を持って僕を見ています。
あまりに自然で、あまりに普通。そしてとても華奢で可愛らしい顔。どこからどう見ても普通の保育園に通っているような小さな子供でした。
僕は訪ねました。「お母さんでも待ってるの?」と。
その子は何も言いません。僕を見るだけです。僕はその子に近づいてもう一度訪ねました。
「二階にお母さんかお父さんがいるのかな?」と。
その子は何も言わず急にボールを持ったまま二階に駆け出します。もちろん僕もその子を追って二階に。
二階までは踊り場を挟むだけでそんなに長くないし上がったら左に向かえるだけで右に進める道はありません。

27 2 sage 2010/04/14(水) 03:03:27 ID:eaQSaSBf0
その子はいませんでした。
今考えると中学一年生でしかも男の僕の走る速度の僕に勝てるわけないので追いつくはずなのですが
そのときの僕は、母に小さな女の子がいたと報告すればいいだろうと思い
そのときは、二階にあがった足でそのまま母の場所に向かいました。
母に小さな女の子がいたよ。と言うと母は「何いってんの。この職場にいるのは私達(三人ぐらい)だしこの建物の中にいるのも私達だけよ?」と。
俺は小さな子供が好きなのでその言葉をきくと不安になり「いや、いたよ。知らないならなおさらここの近所の子かもしれないし夜も遅いから探そうよ。」と提案しましたが話を黙って聞いていた職場の女性の方が僕を止めに入ります。

「探さない方がいい。今日はもうその事は忘れない。」と全てを察したような口調で僕に伝えます。
詳しく話をきくと、職場がある建物は昔から寄せ付けてはいけないものを寄せ付けることがあり
ところどころにお札や変な置物があるのはそのせいだという。
その話をきくと僕は恐怖よりも妙に納得してしまった。ちなみに僕は霊感というものは無いほうだと思っていたのであまり信じる事が出来なかったがその日は探さずにそのまま真っ直ぐ母と帰った。

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