Categories: 洒落怖

嫁は三蔵法師

この怖い話は約 2 分で読めます。

3年前のことだ。

当時嫁と結婚して5年目だった。
子供も幼稚園へ入り、なんとなく落ち着いた生活になった。
そのころ元カノのM子(既婚)から、頻繁に連絡が来るようになる。
俺は振られた方で、すごく好きだったからメールのやり取りがとても楽しく感じた。
会いたいと言われ、有頂天で、待ち合わせて俺の車でドライブすることになった。
もうセクロスの事しか頭になかった、M子も同じだった。
お互いに、今日は独身で・・・
ということで、結婚指輪をはずすM子。
俺もはずそうと思って、左の薬指の指輪をはずそうとした。
がはずれない。
力ずくではずそうとしたら、指輪が指を締め付けてきた。

焦る俺、食い込む指輪。
指が紫になって痣になってしまい、
怖くなった俺はM子に適当な理由をつけて帰宅することにした。

962 本当にあった怖い名無し sage 2012/01/24(火) 21:13:05.64 ID:/JzxqUpJ0
家へ帰ると、いつもは寝ている嫁が起きて待っていた、時刻24時。
平静を装って、嫁と話をしながら水を飲むと、嫁が指の痣に気がつく。
すると満面の笑みで「今度は指じゃすまないよ」って言ったんだ。
本当にこの時は、心臓が止まるかと思うほどビビった。
それから少し懲りて、M子とはメールのみやり取りしていた。
3ヶ月たったころ、またチャンスが到来した。
今度はゆっくり話したいと。
嬉しくなって、前回の指の痣の事などすっかり忘れ、M子とホテルへ。
シャワー浴びて、ベッドでいちゃいちゃ。
その時、違和感が。
恐る恐る俺の局部を見ると、痣になってる、しかも手形で。
泣き出すM子をなだめて、服を着て、ホテルを飛び出した。
家に帰って、局部の痛みがひどくなり、脂汗が出てきた。
嫁には言えなかったが、お腹が痛いと言って夜間救急へ駆け込んだ。
とりあえず、痛み止めをもらい帰宅した。
翌朝はあの痛みが嘘のようで、痣も消えていた。
嫁は笑顔で
「痛みが引いてよかったね。でも次はないと思ってね」って言ったんだ。
心が凍った。

生まれて初めて女が怖いと思った。
それ以来、悪さはしていない。

bronco

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