Categories: 洒落怖

奇妙な動物

この怖い話は約 2 分で読めます。

2年前の夏、岡山県の某山にキャンプへ行ったときの話。
俺を含めて男だけの5人グループで、昼間は気楽にバーベキューとかして
遊んでたんだけど、夜になって妙なことが起きた。
夜中の八時頃、外で俺たちが集まってたら、茂みから動物の唸り声みたいなのが
聞こえてきた。
はじめは熊か野犬かと思って驚いたんだけど、仲間の一人が懐中電灯当てたら、
どうも人間の顔らしき物が見えたらしい。
それを聞いた俺たちは、てっきり誰かの悪戯だと思って、「出て来い」とか
調子に乗って声をかけた。

そうしたら次の瞬間、人間の顔にカモシカみたいな胴体をした奇妙な動物が飛び出してきた。
その時の俺たちは全身タイツで、手元にあるのも、おまるとかマジックハンドとか、武器にならない
ようなものばかりだったから、ただ慌てふためいてることしかできなかった。
そうこうしてる内に、その動物は顔を奇妙に歪めながら、茂みの方に歩いてまた消えてしまった。
あの動物が何だったのか、妖怪とか未確認生物の類だったのか、今でも分からない。

bronco

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bronco
Tags: ループ

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