Categories: 洒落怖

うずくまる女

この怖い話は約 3 分で読めます。

少し長くなってしまい、オチもないんだが投稿。

ちょうど今から2年前、俺が厨房の3年の頃。
1月の終わりから2月のはじめに掛けての頃。
いつもツルんでた奴から、夜の8時くらいに『○○で飯食ってるから来いよ』みたいなメールが入った。
ちょうど滑り止めの私立の受験も終わり、その日は常連だったチャットも入りが悪かったので即OK。
親に一言断って、すぐに家を出て向かった。
そこからは普通に飯を食いつつ雑談し、ゲーセンに向かい、10時に解散。
ふとケータイを見たら既に親から催促の嵐だった。

高2になった今では10時までほっつき歩いてても軽く叱られるだけだったが、名目上受験生ではあり、本命の公立受験を残していたので、流石に親もお怒りになられた。
すぐ親に今すぐ戻ると電話をし、チャリをかっ飛ばした。
で、家のすぐ前のT字路が見えてきたわけだが、ちょうどこの位置→┝ に原付が止まってる。
田んぼや畑がわんさかあるとても田舎の道なので珍しいな、とは思ったので良く見ると、人がうずくまる様にして乗ってる。

やべえ、死体!?それとも急患!?どちらにしろ確認しなきゃ!と思って急いで近づく。
バイクの横に行き、よく見ると女の人で、どうやら単にケータイをいじっていたご様子。
ただ口元がニヤケていたので気持ち悪い、と思い離れようとした所でふと気づく。

あのケータイ、画面が真っ暗だった…

いや、放置してて画面が暗くなったのかも、という確認の意味も込めてもう一度その女の人の方を振り返ると、その人、電源の入っていないケータイのボタンをひたすら連打してるorz
しかも、文字を打っているそぶりではなく、ただひたすら同じボタン(おそらく7か*あたり)を連打。ニヤけ顔はそのまま。
もちろん画面は暗いまま。バイクの隣でチャリを止めてる俺には見向きもせず、ボタン連打。
その瞬間叫ぶでもなく、漏らすでもなく今まで以上の速さでチャリをこいだ。
家についてから親に説教されたわけだが、その間ずっと鳥肌立ってた。

あれから2年たつが、あのリアル言葉(霊?)は見てない。というか見たくも無い。
特にオチは無いんだが、家のすぐ近くと言うこともあって洒落にならん話でした。

bronco

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bronco

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