Categories: 洒落怖

high病院

この怖い話は約 3 分で読めます。

ちょうどCが戻って来て様子のおかしい俺を見て
C「どうした?なんかいた?」

俺「いた!聞いた!女の声!」
C「落ち着けって!裏見て来たけどいなかったよ。とりあえず中探すしかないだろ?無理なら鳥居で待ってるか?」

どっちも嫌だった。が、一人になるのが一番嫌だったから。渋々中に入る事を決めた。

CはIQが多分3位しかないがためか怖いと言う感情がないと思う程度胸があった。

C「玄関の扉が閉まってたから中じゃないと思ったんだけどなー。」

Cがそっと扉を開ける。確かにごく普通の家と言う感じだ。
居間があり、台所がありと言う感じ。
ただ床に薪のようなものが一面に転がっており、一歩ずつ丁寧に歩かなければならなかった。
C「おいおい、ここにいなかったらあと二階位だぞ。思ったより狭くて隠れるような所ないし。」
病院に入った時、いやあの声を聞いた時から完全に信じてなかったCの話を思い出し、ビビっていた。

居間を抜けた先に確かに階段はあった。
この頃から暗闇に目が慣れて来て(何故ちゃんと色々な物がハッキリ見えたか憶えていない)俺は階段の下に立っていた。

何故か俺はその階段の先にある部屋から目が離せなかった。

C「うわっ!」
C「これ見てみろよ。」
手に取るのは嫌だったので、Cの横から覗くように見てみると、それは家族写真だった。一見普通の家族が写っている。恐らくプロが撮ったような、そんな感じがした。
そしてCが驚いた原因がわかった。
初老の男性が赤ん坊を抱いている。

95 本当にあった怖い名無し sage 2012/02/28(火) 08:21:08.22 ID:6esBtxj40
その赤ん坊の顔が抱いている男性より遥かに歳をとっていた。そういった病気なのかなと思ったが、その表情はこちらにむかって睨んでいる。

この写真を撮った人はこの写真を立派な額に入れてとっておこうと思うだろうか?
俺ならそれはない。

そしてそんな事ないだろうが、この赤ん坊は長い月日の中でここに面白半分で訪問して来る人々に対してこんな表情になってしまったんだろうとその時は本気で思った。

Cはその写真を丁寧に戻し

C「ここ入ってから物音一つしないけどおかしくね?こんな古い家誰かいればきしむ音位するだろ?もしかしていない?」

一階は一通り調べたし、あとは二階位しか調べようがなかった。
初めは釣られてやろうとしていたがもうそんな余裕はなかったため俺は二人を呼んだ。

96 本当にあった怖い名無し sage 2012/02/28(火) 08:41:50.13 ID:6esBtxj40
俺「Aー、Bー、わかったからもう帰ろう!」

返事がない。

Cも同じように呼んでみたが同じ。

そしてもうどうしようもないので、かなり嫌だったが二階に上がる事にした。
Cが前で俺が後ろ。一歩ずつ上がって行く。一番上までCがたどり着いたのに対して俺はその二段下。

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