Categories: 洒落怖

死への執念

この怖い話は約 2 分で読めます。

松雪さんの友達の地元では有名な話らしいです。

ある日、仮にAさんとBさんとしておきます。
そのBさんの方が、Aさんと一緒にいた翌日の朝、飛び降り自殺をしたそうなんです。
AさんはBさんと一緒に過ごした最後の人物として、詳しく事情聴取をされたそうなんですが、
ちょっとAさんでも「あれ?」って思うくらい、きつく聞かれたそうなんですよ。

「Bさんと一緒に別れた後、どうしたのか。ほんとにBさんと別れたのか」
「Bさんのこと、嫌いとかいう訳じゃなかったよな?」
とか。
さすがにこれって変ですよね。
まるで警察がAさんに殺人の疑いをかけてるみたいじゃないですか。

だからAさんも何故こんなに詳しく聞くのか尋ねたところ、
Bさんは非常階段を使って屋上まで行き飛び降りた、と考えられるのだそうですが、
その飛び降りた建物の非常階段に、点々と血の後があったらしいんです。

もしかしたら、誰かがBさんを殺した後、自殺に見せかけたのではないか…と。
「今はまだ死亡解剖をしてないから、まだ何ともいえない」
と警察は言って、その日はAさんは釈放されました。

で、解剖した結果なんですけど、Bさんはやっぱり自殺だったらしいです。
では階段の血痕は誰のものだったのか?

それはBさんのものだったらしいんです。

つまり…Bさんは2度、飛び降りたんですよ。
1度飛び降りて失敗したから、もう1度飛び降りた。

現に解剖した結果に、Bさんの体は何か強い衝撃を2度受けている、という結果がでたらしいです。

bronco

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bronco

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