Categories: 洒落怖

かまくら

この怖い話は約 2 分で読めます。

日本有数の豪雪地帯として有名な秋田県横手市に伝わる、
全くもって得体の知れない不気味な話

ある年の冬、子供たちが雪を積んで、かまくらを十ばかり作った
そこへ川井昌助という男がやってきて、何の気なしにかまくらのひとつを覗いてみた

中では、あろうことか子供たちが男の死体を斧で切り刻んで遊んでいた
かまくらの中は鮮血でいっぱいになっていたという

仰天した川井は、もうひとつのかまくらを覗いてみた
中では、やはり子供たちが笑いながら女の死体を弄んでいた

茫然とその光景を見ていると、やがて子供たちがゾロゾロとかまくらの中から這い出してきた
十ばかりあるかまくらから出てきた子供たちは、皆一様に大人の生首を持っていたという

真偽も、この猟奇事件の顛末も、子供たちの正体も一切伝わっていない
ただ天保の末頃の話だという

bronco

Share
Published by
bronco
Tags: 死体

Recent Posts

ブライダルフェア

いや、たいして怖くないんだけど…

4年 ago

教祖の妻の肖像画

親が昔、へんな宗教にはまってた…

4年 ago

The Body

10年くらい前の話だけど・・・…

4年 ago

謎の曲

出所が分からない所からの楽曲ダ…

4年 ago

エレベーターで見たもの

じゃあ俺が生涯で一番ビビった話…

4年 ago

強烈な遺体

久しぶりに民話でなく現代の話を…

4年 ago