Categories: 洒落怖

焦げた匂い

この怖い話は約 2 分で読めます。

これ、人によったら自己責任系かも。

数年前、親父が東京近郊に良い中古物件を見つけたという事で、そこに引っ越す事になった。
2階に自分と弟の部屋がそれぞれ割り当てられて喜んでいた。
玄関を背に2階に上がって行くつくりなんだけど、たまに風?みたいなのを肌で感じたりしたし、弟はその階段付近の固定電話あたりが何かたまに電気部品みたいな臭いがすると言っていた。
その家に慣れて来た頃、「階段は走らない事」と、親から突然と御触れが出た。身に覚えがなく釈然としない。

ある時、2階で弟と転校先で出来た友達とAVを見てたら、急に部屋の中がビニール製品の焦げたような臭いになった。
下には母がいたハズなので、鍋の取手でもまた焦がした(常習)のかと思い、弟と注意しに降りた。
「ごめん、電話に夢中で」
そう言うと母は換気扇を回し始めた。
「ホント気をつけろよな!」と、言い残し、弟と階段を登ろうとしたら、俺の部屋から
「ぬおぉぉっっ!」と言う友達の叫び声と
俺達の目の前に
「ヒィヒィ…ヒィヒィ…ヒィー」
と鼻から顎あたりの黒焦げで顔下半分がない女の子が凄い勢いでドタドタッと降りて来て、弟と二股にソレを避けたら勝手口の方に走って行った。
あと、悲鳴あげた友達曰く、人ん家でAVは落ち着かなくて開けっ放しのドアを見てたら、変な女がキョロキョロしながら、しゃがみ歩きで横切ったらしい

bronco

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bronco

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