Categories: 洒落怖

夢か真かどっちなんだ計画

この怖い話は約 3 分で読めます。

金縛り物ですが、僕の経験です。作り話ではありません。(少し長いです)

僕が初めて「金縛り」にあったのは小学5年生の遠足のあった日だ。
疲れてベッドで眠ってしまい、夕食の頃目が覚めたときだった。
部屋の中が見え意識もしっかりしているのになんと「体が動かない」。でもってよく考えると「息もできない」。
恐怖に包まれた僕は「おかぁさ~ん」と叫ぼうと思ったが「声も出やしない」。
そのうち、いつの間にか「目が覚めたように」体が解放されて息ができるようになっていたが、完全に元に戻るには多少の時間を要した。
僕は今おきた出来事を母に話した。すると母が言うには「それは金縛りよ」だった。 ん? 「金縛り?」
しかし僕の金縛りの体験はそれ一度きりでは終わらなかった。
むしろ、年をとるにつれて頻度が増して行き高校生時代と札幌で浪人した一年は「くせ」になっていた。

192 2 sage New! 2009/10/19(月) 21:40:09 ID:vsnr7kyQP
夕方くらいになり、なんとなく自分の回りの「空気」が違っているのを感じるようになり「あぁ、今日は金縛りにあうな」というのがわかるのだった。で、案の定金縛りにあう。

最初はただ単に息ができなく体が動かず苦しいだけだったが、その後何かしらの妙な体験がまざりあうようになってきた。
ある時僕はまた金縛りにあった。その頃は慣れたもので「あぁまたか」ってな感じで抵抗せずひたすら金縛りが解けるのを待つようにしていた。
とはいっても「意識があるのに息ができず体が動かない」というのは大変苦しく恐怖でもある。

その時はじっとしていたのだが、突然自分の体が宙に浮かび上がり、おへそを中心にヘリコプターのようにクルクルと回り始めたのである。
僕はタンスにぶつかりそうになり「危ないっ!」っと思うのだが僕の体はそのタンスの中をスーッと通過してしまったのである。
僕はクルクル回りながら部屋を移動していったのだが、頭の中はパニック状態。そして、やがて「目が覚めるように」金縛りがとけたのです。

193 3 sage New! 2009/10/19(月) 21:41:20 ID:vsnr7kyQP
不思議なもので金縛りの間は意識があるつもりでも、あとになって考えると決して正常な思考状態ではないように思われるのです。
金縛りが解けた瞬間が目が覚めたような感覚なので、現実と夢との境界がつきません。
金縛りというと、必ずといっていいほど「体外離脱」だとか「幽体離脱」とかいった話がつきまといます。僕の経験もその後そちらの方へと進んで行くのでした。
金縛りとそれにまつわる奇妙な体験を幾度となく経験した僕は、金縛りの間に起きていることが夢なのか現実なのか、白黒はっきりさせたくなりとある実験を思いつきました。そしてそのプラン「夢か真かどっちなんだ計画」を実行に移す絶好の機会がやってきました。

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