Categories: 洒落怖

黒い固まり

この怖い話は約 2 分で読めます。

20 本当にあった怖い名無し sage 2009/07/28(火) 17:32:41 ID:tqbvZS6E0
俺にとっては死ぬほど怖かった話

中学の頃、夏休みにランニングをしようと決意した。
ランニングコースは家の裏にある田んぼ道。
くそ暑い中、俺は走り出した。
そんでダラダラ走ってると、田んぼの風景の中に真っ黒なカタマリを見つけた。
なんだあれ!?ってなってそこまで走った。
近づくにつれて、その黒いカタマリの正体がわかった。

カラスである。
凄まじい数のカラスが田んぼの隅っこの方に集まっていた。
で、なんとなく石投げてみたくなって(最低だ)、田んぼ道なんてのは大抵が砂利道だから手頃な石ころは
無数に落ちてる。
そこから適当にひとつ拾って、俺はカラスの群れにそれを全力で投げた。
真っ黒なカタマリに石が吸い込まれる。その瞬間、カラスが一斉に逃げた。
「うわーすげえ光景だ」と笑ってたら、背中に激痛がした。
もう本当に痛かった。なんかが当たった感じ。
速攻うしろ振り向いたが、誰もいない。
ふと足下を見たら、そこには血まみれの石ころが落ちてた。
まぎれもなく俺がカラスに放ったはずの石だった。
あれは一体なんだったんだろな

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