Categories: 洒落怖

この怖い話は約 3 分で読めます。

しばらく泣き、落ち着きはじめるとB君が
「Aは?Aは?」と聞いてきます。
兄が「山の穴で他のやつらと会ったみたい。」と説明し
皆の帰りを待つことに。

496 本当にあった怖い名無し sage 2009/09/02(水) 18:45:07 ID:BZiX2XvS0
更にしばらくすると反対側に行っていた友人達が
広場に私達を見つけ近づいてきました。
「お前らどこに行ってた?Aは?」と兄やB君に聞いてきました。

「え?A君が山の穴でお前らに会ったって言ってたよ?」と
兄が混乱しながら彼らに伝えます。
彼らはA君と会っていないとの事なので、
私達は「山の穴で声をかけたでしょ?」と尋ねました。

しかし、彼らは何度も叫んで私達を呼んだが返事が無かったから
お菓子を食べ、その最中に道路からゴーンと音がして怖くて逃げてきたらしく
その後、上の道路から煙や救急車の音が聞こえたので事故があったのかと
こちらへ戻ってきたとの事でした。

そこで私達は今あった事を全て彼らに伝えて、A君は山の穴で
彼らに会ったと言っていた。私達は怖くて逃げた。とも言いました。

私達の友人は兄が怖がるとこをあまり見たことなくて、
そんな嘘もつかないだろうと信じてくれましたが、
他校の友人達は「なんだそれ?ガキじゃあるまいし」と
一笑してB君にA君探しに行くぞと声を掛けて無理やりつれて
川に戻りました。
私たちも川までは着いて行きましたが、森に入るのは流石に怖く
ここで待ってると言うと
「もういいよー、お前らの学校は怖がりが多すぎるガキばかりじゃねー」
と笑いながら他校の彼らだけが森へ向かってA君を探すことになりました。

497 本当にあった怖い名無し sage 2009/09/02(水) 18:47:09 ID:BZiX2XvS0
そこで急に、向こう側に行っていた私達の友人の一人が
B君の背中に指をさしながら
「おい、いかんほうがいいんじゃないのか。」と言いだしました。
彼らは振り向きながら、何があるのかとB君の背中を覗き込みます。

言った友人は私や兄、一緒に行った友人の背中を次々と覗き込みます。
私達は何があるのかと兄や友人の背中を交互に見てみますが
別に何もありません。

しかし、他校の友人達は「うわぁ、な、なんだ?」とか
「ひー」と腰を下ろしだし、
B君は自分の背中を見ようと首を後ろに向けたのですが、
見えるはずもなくクルクルとその場で回り始めました。

彼は何?何なの?と友人達に泣きそうな顔で聞いており、
私達はその場で足踏みをしている彼の背中を凝視しました。

まずは私が小さな悲鳴をあげて腰を落とし、
友人もそれに続き、兄だけは声は出したものの
ソレを掴もうとB君に近づきました。
私と友人は兄を止めてB君に服を脱いで見るように言いました。

B君は急いで上着を脱いで地面に叩きつけるように置きました。
そして上着の背中に蠢く小さな虫。のような糸のような何かを見つけました。
それはさっき私たちが見た上から垂れてきた糸と同じような
それを縮小したような物で糸の先にヒラヒラと小さな旗がついていました。

Page: 1 2 3 4 5 6 7 8

bronco

View Comments

Recent Posts

とある民家

1俺が仕事で経験した話をレスし…

5年 ago

奇行

2年前まで大学生してた時の話。…

5年 ago

暗がりの子供

友人の話。  数人で…

5年 ago

祖父と犬

不思議な話なんだけど、3年程前…

5年 ago

黒い服のひと

家族構成ね 妻俺子ど…

5年 ago

百合の匂い

高校2年時の話。 自分、絵の塾…

5年 ago