Categories: 洒落怖

手形

この怖い話は約 3 分で読めます。

昔話。

17年前、新入社員で入社し、欲しかった車を新車で買った。
夜な夜な乗り回し、遠出もよくした。

夏になると当然、きもだめしツアーなるものを企画する事になる。

某市に二股なる地名の場所がある。
山奥の右股と左股の間にはトンネルがあり、
有名な心霊スポットだ。
若者は怖いもの知らずである。はじめは車から降りず
トンネル内で停車し、無線(当時パーソナルがはやってた)
で他車と話をするくらいでいたのだが、すぐに刺激が足りなくなる。

851 本当にあった怖い名無し 2009/11/13(金) 15:05:51 ID:cMj3q/m10
降りて歩く事になった。
当時はデジカメなんて便利なものもなく、普通のフィルム式のカメラだったが
写真を撮りまくった。

きもだめしツアーは不発に終わり、期待はずれであった。
ファミレスで次週は峠(某市はずれの湖)に走りにいく約束をし(当時走り屋)
写真の現像を友人が請け負った。

早朝に洗車をしようと、皆で洗車場に向かった。
この時俺の車のルーフにおかしな物を発見。
一面に子供の手の痕がある。この時の恐怖は言葉では言い表せない。
残念ながら落ちないと言うことはなく、きれいにワックスをかけて帰宅。

明るい時間になっていたこともあり、それほどの恐怖もなく就寝。

853 本当にあった怖い名無し sage 2009/11/13(金) 15:06:15 ID:cMj3q/m10
夕方、大きな物音で眼が覚めた。
2階の窓から音のした物置を見下ろした。
物置の屋根の中央に、大きな足痕がひとつだけある。
戦慄した。

当時、携帯もなかったこともあり、無線で仲間に呼びかけた。
残念ながらノーメリット。

夜になり皆の自宅に電話をし、全員の無事は確認でき、翌週の集まりは
問題なく集まることを確認した。

854 本当にあった怖い名無し sage 2009/11/13(金) 15:06:40 ID:cMj3q/m10
写真の現像を請け負った友人、3日後上記の峠で事故死してしまった。
この時の写真は、見ることが出来なかった。
これが良かったのか、悪かったのかは現在では知るすべがない。

この時の車は未だ俺の元で実用車。
18年目24万キロ走行でも元気だ。因果関係は不明だ。

bronco

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bronco

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