Categories: 洒落怖

圧迫

この怖い話は約 2 分で読めます。

俺は昼休みは会社の休養室で寝てるんだが、今日も休養室で横になって寝ようとしたんだ。
仰向けになって、毛布被って、目を閉じて。
そしたらいきなり物凄い圧迫感に襲われた。
手で押さえつけられてるどころじゃなくて、体に重力が何倍にもなって降りかかったみたいだった。
滅茶苦茶に苦しいし、おまけに耳に凄い騒音まで響き出した(あまりに音が大きくて、何の音かもよく分からなかった)。
それが暫く続いてから、唐突にその圧迫感が消えた。

フラフラになりながら立ち上がって、休養室を出て、気分が悪いからトイレに行ったんだ。
そしたら、鏡の俺の顔がボロボロに老けてた。
髪が黒と灰と白のマダラになって、皺とかシミだらけになって。
本当に絶望した心境になって……気がついたら休養室のベッドの上だった。
体勢とかも寝ようとした時のまま、顔も体も寝る前のまま。
時間を見たら寝ようとしてから20分も経ってなかった。

「なんだ、夢オチか」と思うだろうけど、夢から現実へ移った瞬間が全然分からなかったし、圧迫感とかは本当にリアルで苦しかった。
それに、老いた自分の姿を見た時の絶望感は、本当に地獄だった。

長くてすまないが、今日体験した洒落にならない怖い体験。

bronco

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bronco

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