Categories: 洒落怖

一言

この怖い話は約 2 分で読めます。

248 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/01/26(土) 20:02:02 ID:sHlbNfEl0
私には3歳上の兄がいる。
両親と兄と私、そして祖母の5人家族。
兄は俗に言う霊感のあるタイプで、死んだ祖父も同じだったらしい。
私は幼少時かなりのチキンだったので、怖い話はタブー。
それを知ってか、兄は私の前で怖い話をすることはほとんどなかった。
数年ののち、私も兄も進学とともに家をでるようになる。
しかし一人暮らしをするようになっても兄弟仲は変わらず、
そのころには、私自身も多少のことではビビらなくなった(と思う)。
たまに遊びに来た兄と話しながら、怖い話を聞く事もあった。

ある日、酔った兄が口を滑らせてこんな話をした。
私が幼かった頃、兄と私は襖隔てた部屋で寝ていた(私は母と寝ていた)。
兄は当時口にしなかったが、やはり時折感じることがあったという。
夜、就寝についてしばらくすると、金縛りのようなものに会う。
その状態では、いやに聴覚が研ぎ澄まされた状態になり色々な声が聞こえてくる。
ある日、その状態に陥った兄の耳に家の玄関が激しく開かれ聞こえた。
すると玄関から凄まじい音を立てながら誰かが階段を駆け上がってきて、
部屋のまえで立ち止まった。
すると襖を2度叩くような音がして、一言。
「今日も寝てるの?明日も来るね」

私、もう実家に帰れないかも・・・。

bronco

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