この怖い話は約 2 分で読めます。

222 本当にあった怖い名無し 2011/08/04(木) 00:19:33.25 ID:6yzUsJ7H0
俺の地元の商店街にあった元電気屋だった空き家は通称首吊り屋敷と呼ばれていた。
借金苦から、一家三人首吊り自殺したという曰く付きの場所だったが、
特になにか怪しい噂があるわけではなかった。
夏祭りの夜、ちょうど首吊り屋敷の前で神輿を待っていた。

神輿が通りすぎるとき、
俺は小型で携帯性に優れ、高い性能を持ちながらも安価である故、広く普及していたインスタントカメラ「写るんです」で神輿を撮影した。
後日現像して驚いた。
神輿の後ろに写った首吊り屋敷の二階の窓に、こちらを見つめる中年男性の姿が見られた。
誰もその家には住んでないし、立ち入りもしていないはずなのにだ。
母にネガごと棄てられたが、あの時の写真に写る男性の顔は強く印象に残っている。
その後、首吊り屋敷は改築され、誰かが引っ越してきたようだが、半年後に火災で全焼してしまった。
犠牲者は偶然か否か、奇しくも同じ家族構成の三人だった。

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

ブライダルフェア

いや、たいして怖くないんだけど…

4年 ago

教祖の妻の肖像画

親が昔、へんな宗教にはまってた…

4年 ago

The Body

10年くらい前の話だけど・・・…

4年 ago

謎の曲

出所が分からない所からの楽曲ダ…

4年 ago

エレベーターで見たもの

じゃあ俺が生涯で一番ビビった話…

4年 ago

強烈な遺体

久しぶりに民話でなく現代の話を…

4年 ago