Categories: 短くて怖い話

ぶっきらぼうなおっさん

この怖い話は約 2 分で読めます。

694 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/09/05(月) 00:01:04.76 ID:sAsQ3KL50
もうひとつ怖い話。

小学生になると家に居たくない私は、遅くまで神社の境内で一人時間をつぶしていた。
いつも帰りは大通りを選んでいたので、帰り道に人はそこそこいた。
ある日いつもの道を通って帰ろうと大通りに出たら、人っ子一人いなかった。
車も一台も通らず、明るい道に私一人だった。
さすがにちょっとl怖くなって、少し早足で歩いていると、街頭の下に中年のおじさんが一人いた。
「おい、家に帰りたかったら次の角曲がれ。」とそのおじさんは言った。

有無を言わせないその口調だったので、私はその角を曲がった。
角を曲がると、なぜかまた大通りに戻った。その大通りにはいつもの通り人がいた。

私に角を曲がれといったおじさんは、街頭の下なのに影がなかった。
あのおじさんは、人に有らざる者と今でも思っている。

bronco

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bronco
Tags: 神社

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