この怖い話は約 2 分で読めます。

小学生の時、親戚7人で遠出して花火を見に行った帰り道の事。
山を一つ越えて帰るんだが、山の頂上付近に車が差し掛かった時、辺りに民家も無いはずなのに、着物を着た女の子がいると車内がざわめきだした。
運転していたおじいちゃんに頼んで叔母さんが車を停めてもらい、何やら話してる。
「おしっこしてる間にお父さん、お母さん居なくなったって。」
「かわいそうに。探してあげようか。」

「…何処にいるの?その子」と言うと
「何言ってるの。そこにいるでしょ?」
と従姉妹や叔母さんに言われたがさっぱりわからない。
やり取りを聞いていたおじいちゃんが車をいきなり発進させ、
「ちょっとあの子ほっとく気?」と抗議する従姉妹や叔母さん。
無視して運転するおじいちゃん。
家について車を見ると無数の手形がついてる。車体の上とか登らないとつかないような所にも。
後で聞くとおじいちゃんにも女の子は見えなかった。
叔母さん、従姉妹は面倒臭がって置いてった薄情者と女の子が居ない存在だとは考えられないみたいで今でも話が凄く食い違う。
ちなみに車の手形は私とおじいちゃんにしか、見えなかった。

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

ブライダルフェア

いや、たいして怖くないんだけど…

4年 ago

教祖の妻の肖像画

親が昔、へんな宗教にはまってた…

4年 ago

The Body

10年くらい前の話だけど・・・…

4年 ago

謎の曲

出所が分からない所からの楽曲ダ…

4年 ago

エレベーターで見たもの

じゃあ俺が生涯で一番ビビった話…

4年 ago

強烈な遺体

久しぶりに民話でなく現代の話を…

4年 ago