この怖い話は約 2 分で読めます。

126 : 本当にあった怖い名無し : 2012/06/01(金) 19:31:38.13 ID:1MvuHw2l0
近所の工場付近の交差点に、随分前からゴミ袋に包んだ鍋が捨てられている。
よくある両方に取っ手がついてて金色の、よくある鍋。

こんなところに鍋ごと捨てるなんて、どんだけ中身やばいんだろう。
とか、いやよく工場の人がこの辺で休憩してるから灰皿代わりなのかなー。とか、色々考えていた。
で、あれは雨の日の夜。近所の飲み屋から酔っ払って帰ってくる道中、やはりいつも通り投棄されている鍋が視界に入った。

いつもは素通りだが、酔っ払ってると妙に行動力がつくというか、中身見てみるかという気分になった。
夜。雨に打たれ、街灯を反射し妙な雰囲気を醸し出している鍋。
ビニール袋を開け鍋蓋のつまみを持ち、そっとずらす。
私は我が目を疑った。
鍋の中の暗黒から青白く枯れ枝のような何らかの骨が飛び出した
その後は、こんなに速く自分が走れたのかと思うような速さで走って帰った。

まだ鍋はある。蓋も完全に閉まった元の姿で。
とりあえず、夜はその道を通らないようにしている。

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

ブライダルフェア

いや、たいして怖くないんだけど…

4年 ago

教祖の妻の肖像画

親が昔、へんな宗教にはまってた…

4年 ago

The Body

10年くらい前の話だけど・・・…

4年 ago

謎の曲

出所が分からない所からの楽曲ダ…

4年 ago

エレベーターで見たもの

じゃあ俺が生涯で一番ビビった話…

4年 ago

強烈な遺体

久しぶりに民話でなく現代の話を…

4年 ago