この怖い話は約 2 分で読めます。

今から20年以上前。私が3、4才の時。
私の母姉妹は仲がよく、2ヶ月に1回くらい家族ぐるみで集まったり小旅行していた。
その日も海に遊びに来ていて、すでに日が沈みかけていた。

1番小さかった私は叔父さんにだっこされて、叔父さんの犬と遊んでいたんだけど、ふと母がいないことに気が付いた(ちなみに母は借りた遊具を海の家に返しに行ってたらしい)。
私は急に寂しくなって、母を探そうと叔父さんから無理やり離れて母を探しに行った。

帰り支度の客の間をうろうろしながら母を探していると、頭上から聞き慣れない声がした。

顔を上げると、幼児の目から見たらおじさん、今思うと30前後くらいの知らない男の人に話しかけられているようだった。
早口なのか難しいことを言ってるのか聞き取れず困っていると、その男の人は私に手を伸ばしてきた。
すると後ろから別の手が伸びて来て、急に視界が高い位置になった。
ずっと後ろからついて来てた叔父さんに抱き上げられたのだ。
そのあと叔父さんと男の人は何か言い争っていた。

私自身の記憶はそこまでだけど、私達のいた海は新潟。
後に行方不明者がでる地域だった。
あの男の人は迷子の幼児を保護しようとしただけなのか、それとも…。

bronco

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bronco
Tags: 行方不明

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