この怖い話は約 2 分で読めます。

世界各地からヒーラーや祈祷師を集めて祈るというイベントが、10月下旬に奄美大島で予定されていた。
(彼女たちはグランドマザーを自称している。あなたたちは、誰の大いなる母だというのか)
地元の心あるユタの中には、その計画に反対するものもいた。
それでも主催者はその計画を強行した。

当日、奄美は500年に一度以上という豪雨に襲われた。
来日していたヒーラーは、無理に鹿児島から奄美に渡ろうとした。
予約した飛行機は落雷を受け、飛べなくなった。

祈りの意図さえ正しければよい、というのは我々の奢りである。
その土地を知り、その地で流れた血を受け止め、その傷に学ぶ心がない限り、祈りはただの自己満足だ。
ルールを受け入れずに、聖地に踏み入ることを冒涜という。

主催者も、参加者たちも、このメッセージを理解しようとしていない。
あなたたちの意図する癒しはどこにあるのか。
祈祷師たちよ。
あなたたちは神ではない。ただの代弁者なのだ。

bronco

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bronco

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