短くて怖い話
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全然怖くない話ですが。
大学の先輩は三重の田舎の方の出身で、昔は家によく鼠が出たそうで、
今はどこにも売ってないと思うけど、金網で出来たネズミ捕りの機械があって
その中に仕掛けた天カスを食べに来るねずみが捕れたそうです。
当時小学生だった先輩が鼠の屠殺っていうか始末をする役だったそうで
その機械のてっぺんの輪っかに紐を結んで近所の農業用水路の橋の上から
水に浸して溺死させるのだそうです。

浸しては上げ、まだ死んでいない時はもう少し長く浸して、生命力のある
個体はなかなか死なないそうで15分から1時間くらい罠を上げ下げすると
いつしか鳴き声も絶えて動かなくなったネズミを庭の片隅に穴を掘って
埋めるのだそうです。
子供心に生き物の命を絶つのは気が引けてね。と先輩は言います、
こうやって上げたり下げたり・・・そういって先輩は紅茶のティーパックを
カップの中に沈めたり持ち上げたりしています。恍惚とした笑顔で・・・。

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