短くて怖い話
ジャッキー

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小学5年生の健太君の愛犬はジャッキー。
雑種の中型犬だ。
このジャッキーはイタズラ好き。首輪を抜け出したり、散歩中に縄を振り切ったりでしょっちゅう脱走する。
そして他人の家の靴を盗み出してくる。大抵持ち主が分からないので、どうしたものかいつも戸惑う。

そんなある日、健太君がジャッキーを散歩に連れていくと、またも急に縄を引っ張り、健太君の手から縄が外れたと見るや一直線に駆けていった。
まあ、いつものように二、三日で帰ってくるだろうと健太君も諦めて帰ると、その日の夜中に犬小屋で気配が。
果たしてジャッキーが犬小屋の中で寛いでいる。
ジャッキーの前にはまたもや靴が。それもずいぶん小さい子向けの靴みたいだ。
ため息をつきながら健太君がその靴を手に取ると、ぬらっとした感触が。
「えっ?」
とジャッキーを見ると、ジャッキーの口もぬらぬら光っている。
健太君が靴を玄関灯にかざすと、
その靴は血にまみれていた。

翌日、近くの堤防で小学1年生の男児の遺体が見つかった。
自営業の男性がひき逃げを自首して来たのだ。
昨日夕方、堤防上の道路をバンで走っていて、男児をひいてしまい、目撃者のなかったのを幸いに、堤防の草むらに隠して逃げたということだった。
発見された男児の遺体は、一晩置いただけなのに、野犬に喰われてひどい有様だったそうだ。
この日から、健太君は小さな子供の集まる児童公園を、ジャッキーの散歩コースから外した。

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