この怖い話は約 3 分で読めます。

207 : 本当にあった怖い名無し : 2012/06/16(土) 16:26:29.60 ID:KlD4aTNG0

文章力ないしiPhoneからだから改行とかも変だったらごめん。
まだ実家に住んでいて、毎日仕事三昧だった頃の話。その日は何週間ぶりかの休みで、
いつもの癖で朝六時に目が覚めた。自分の部屋は和室なんだけど、朝日でゆっくりと目覚めたい私は、雨戸をいつも開けて寝ている。

障子から朝日が射してぼやーっと明るくなり、鳥の囀りなんかが聞こえてきた。頭もぼーっとしてる私は、暫くしてから今日が休みだって気付いて、二度寝することにした。実家はど田舎なもんで、早朝ってめーっちゃ静か。だもんで、すぐまた眠りに落ちた。

ふと気付くと、夢の中でばーちゃんちに居た。ばーちゃんちは平屋で寝室を襖で挟んだ向こうにリビング?がある。
そこに親戚やら家族やらが座ってテレビをみていて、私は一人布団で寝ながら、その様子を少し空いた襖から見ていた。
その時急に布団ごと横からぐわーっと押された。え?何?と思っていると、病院の廊下の様な処に来ていて、今度は廊下の端に向かって引きずられ始めた。

208 : 本当にあった怖い名無し : 2012/06/16(土) 16:28:56.76 ID:KlD4aTNG0

怖いと思ったけど、声も出ないし体も動かせない。だけどジェットコースター並みの早さで引きずられて行く。蛍光灯や非常灯が凄まじい早さで過ぎ去って行く。怖い怖い怖い怖い!少しすると首が動かせるようになったので自分の体の方を見た。

手だ。
それも土気色でからっからに干からびたような手。長く分厚い爪も生えていた。それが、私の脇腹辺りを掴んでる。
その手から目が離せずにいると、ずるずると脇腹から上に滑ってくる。
肋骨の上辺りまで来たところで、恐怖より気持ち悪いが勝った。
一応女なので胸に触れられるのが嫌だったのもあったんだと思う。あと少しで壁に激突する。
引きずるスピードは落ちない。やばい、やばい、やばい!!このままじゃ、死ぬ。
渾身の力を込め助けを求め叫んだ。

誰っ!?
振り絞ったその瞬間に目が覚めた。

まだ寒い時期だったのに冷や汗ぐっちょり。
心臓バクバク息も上がっている。
目が覚めたのはいいが、恐怖で身体が動かない。さっき掴まれていたところに、
じんわりと感触が残っていたから。

朝日が更に照っていたのが唯一の救いだった。手跡が残っていたらと思うと確認するのも怖くて、小一時間布団から出れなかった。

210 : 本当にあった怖い名無し : 2012/06/16(土) 16:33:42.47 ID:KlD4aTNG0

漸く身体が動かせるようになって、すぐさま階下の母へ通報。だけど幽霊とかあんま信じない母には笑って済まされた。けど、そのおかげで平静が保てた。しばらく怖くて寝る場所変えたけど。

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