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526 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/21(月) 00:03:34.45 ID:Tvok+H7x0
書いてみたら大した話でもなかったが実話フェイクなし、昨年祖父が亡くなった話
俺の祖父(以下じじい)は還暦前に農業を早々にリタイアして、年金も少なかったため暮らしが厳しくなり
実家から遠い他県に家建てて暮らしてた、まだ30代だった俺の両親に引き取られ同居開始
俺が小さい頃に突然やってきたじじいだが、俺は小さい頃は結構なついていたそうだった
だが、小学生高学年になるとじじいが変に思えて遠ざけるようになった。小遣いのひとつもくれないしw
まず自分の話しかしないんだが(俺が何のクラブやってるとか習い事だとか、話しても一切興味なくて聞かない)
じじいの自分の話というのはこの2つの話のみ
1つ目は、自分の病気自慢
と言っても実はどこも悪くはない(勿論医者に行くが問題無しで帰される)
やれ腹の調子が悪い、膝が痛い、頭痛がするような気がする・・・等加齢によるもののような事を
さも一大事のように、暇そうな家族を見つけては延々と1日中話す
2つ目は、戦争の話
戦地に赴いて戦ってきたらしい。何年ぐらい、具体的にどこへ行ったか等詳細は話さないし
いつも同じ話をただリピートするだけの代わり映えのない内容だが、
じじい疎ましく思いあまり話をしなくなった後も、戦争って大変だったんだろうなと思って
俺もこの話はよく聞いてあげていた。じじいを自分の祖父として敬う唯一の点だった
527 : 526 : 2012/05/21(月) 00:04:00.01 ID:WP4/Ts930
じじいがうちに同居してからは、じじいが”か弱い老人”を盾に前述の病気自慢を始終するため
食卓が暗くなったし、何よりじじいは60代だし元気そのもので俺にはか弱い老人には見えなかったし
じじいが何か言う度に親父は「いい加減にしろ!」って突然キレてどっか行って、
その分愚痴がお袋と俺に回ってくるだけだった。
今思えば早く施設に放り込めば良かったんだろうけど、親父は社会的地位がある職業で保身もあったのだと思
う
俺が小さい頃は結構仲良かった家族だったが、じじいが来てから親父はキレるし
お袋はイライラして余裕がなくなってる感じだった
俺も家の中でずっと閉塞感を感じて、中学以降は家でほとんど家族としゃべった覚えがない
大学で上京したら、以降ほとんど家に寄り付かなかった
仮にも自分の肉親のじじいをこんな風に蔑んでしか思えない自分自身も最悪だと思った
そのじじいが、昨年末に98歳の大往生の末死んだ
一昨年の12月に倒れ、自発呼吸が弱くなり医者にもう1ヶ月も持たないと言われてから
寝たきりで1年間死ななかった。お袋が一人で介護したらしい
俺はじじいが倒れる前頃、残業続きで、たまに来るお袋の電話もほとんど折り返してなかった
ここ1年電話が来なくなった事もなんとも思ってなかった
じじいが寝たきりになった事はお袋が俺には心配かけまいと知らせなかったようだった