後味の悪い話
「HEART」の予告編

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スレの趣旨とはずれるけど、一つ
「先味の悪い話」みたいなのがありまして
仔細忘れてしまったんですが、投下。
98年くらいの、イギリス映画「HEART」の予告編。
レンタルビデオの前半部分にある、あれですね。1分くらいの。

画面は白黒。ひなびた田舎のあぜ道を、一人の中年女性が歩いてる風景。
顔はげっそりやつれて幽鬼的。服はぼろぼろ。紙袋を胸に抱えて、ただ無心で歩いているような光景。

フと回想シーン。車の事故の映像。
ナレーションが「母が愛したひとり息子が事故死した」と唐突に言い、
しかし息子はドナー登録していて、彼の死で何人かが救われたという描写。

白黒の画面に戻る。中年女性は歩き続け、そこへボロいバスがやってきて、女性はそれに無言で乗り込む。
しばらくの妙な間があく。女性はバスの窓からじっと外の風景を眺めている。
と、画面に少しずつ色がつき始める。同時に、まわりの乗客が乞食みたいな風貌のその女性から離れてゆく。

予告編ラスト10秒手前くらいで、また突然にナレーション。
「母親は愛する息子の死を受け入れられなかった。なぜなら彼の心臓は、まだ生きているのだ。別の人間の中で」

バスに揺られる女性の、紙袋にカメラが寄ってゆく。画面の色は殆ど戻っていて、
紙袋の茶色に、ほんの少しだけじわりと赤が漏れる
「HEART」

という内容で、まあ本編はそれほど(十分アレな内容だけど)…でも、
後にも先にも、予告で「先味の悪い」思いをした映画はこれぐらいで、皆さんにもお裾分けをと思いましてw
お目汚し失礼しました
※youtubeとか探してるんだけど、この映画の予告見つからないんですよねー

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