後味の悪い話
冤罪

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海外の小説。
妻と一人息子がいる中年男性が主人公。
主人公にはだらしない両親と粗暴な兄がいて、暴力的な兄とそれを甘やかす両親を憎んで育ったという過去がある。
一方、立派な警察官だった叔父に強い憧れを抱き、そんな事情から主人公は正義感の強い、悪く言えばやや堅苦しい人間になっている。

思春期の息子は内向的で友達も少なかったが優しく良い子に育った。
その内気さゆえにいまいち意志の疎通がしづらい時があるが、主人公は息子を善良な人間だと信じ愛していた。
しかしある日、息子に近所の幼女にいたずらをしたという疑いがかかる。
息子は幼女にせがまれて遊んでいただけだと断固否定し、妻も息子がそんなことをするはずがないと言う。

958 : 947 : 2012/04/30(月) 16:25:11.97 ID:kMO75hmz0
規制に巻き込まれた。すまん。
続き。
しかしベテランの刑事に「あんな一見おとなしそうに見える子が実は危ないんだ」
と言われた主人公は警察への盲目的信頼もあって息子を疑うようになる。
一度疑い出すと今まで気にも止めてなかった息子の欠点(外で遊ばず本ばかり見てる等)が気になりはじめ、ますます疑いを強めていく。

959 : 947 : 2012/04/30(月) 16:27:12.58 ID:kMO75hmz0
さらに周囲から信頼の厚い教会のお手伝いさんが事件を目撃したと言い出して息子は圧倒的不利に。
主人公の疑いも確信に変わる。
過去のトラウマから悪人に甘い人間だけにはなるまいと気負っている主人公は息子を強く問い詰めるが、息子は泣いて「やってない。信じて」と言うばかり。
だが無実を証明する証拠はなく、色々あっていよいよ逮捕かという時になって息子が「無実の罪で捕まるなんて嫌だ。僕とパパとママでどっかに逃げよう」と懇願してくる。

960 : 947 : 2012/04/30(月) 16:30:03.24 ID:kMO75hmz0
妻も賛成するが、主人公は罪を償うことが我が子にとって最良の道だと信じ息子を警察に突き出した。
だが、少年院(のような場所)に送られた息子はロリコンの変態ということでリンチの対象となり入所してすぐに亡くなってしまう。
ほぼ同時に、教会のお手伝いさんが事件を目撃したという時間に自宅に居たことが判明する

961 : 947 : 2012/04/30(月) 16:34:15.72 ID:kMO75hmz0
お手伝いさんはベテラン刑事に「主人公の息子が犯人で間違いない。しかし物的証拠がなく、このままでは性犯罪者が野放しになる。協力してくれ」と頼まれ、昔ならず者に強姦されたことがある彼女は彼女なりの正義感から嘘をついたのだ。
そこから芋ずる式に捜査の不手際が明るみになり、最終的に真犯人は幼女の実兄で幼女の両親が実兄を庇うために主人公の息子に罪を着せたことが判明した。

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