後味の悪い話
ブレイブ・ストーリー

この怖い話は約 2 分で読めます。

宮部みゆきのブレイブ・ストーリーの前半一部分

主人公のワタル(小学生)は父親と母親の三人で暮らしている
ある日、酒屋の友人づてに父親に愛人がいるらしいという噂を耳にする
噂は本当で、父親はワタルと母親を捨てて愛人の元に走ってしまう
ワタル母子は絶望のどん底に突き落とされる

ある日、一本の電話がくる
歯医者で麻酔を受けたばかりで喋れないワタルだったが、手が空かず電話に出られない母親の代わりに受話器を取る
電話をしてきたのは、父親の愛人Aだった

「もしもし母親さん?私、Aですけど。はやく彼と別れて下さいよ。
彼、私の娘(前夫との)を自分の子供のように可愛がってくれてるんですよ。
それに、私のお腹には彼の赤ちゃんがいるんです」

以下、延々と父親がどれだけ自分たちを愛しているか語り続けるA
ワタルは麻酔で痺れる口を必死で開き、

「…ぼくはおかあひゃんじゃありまふぇん。ぼくは、みたに、わたるれふっ!」

受話器の向こうでAがハッと息を呑むのが聞こえ、そのまま電話は切れる

実は父親とAが大学時代に付き合っていて、それを寝とったのが母親っていう背景もあるんだけど、
ワタルがどんな想いでAの話を聞いていたのか(自分を捨てて別の子供を愛している父親とか)と思うと
後半の異世界での大冒険を純粋に楽しめないくらい後味悪い
文章下手ですまんかった

42 : 本当にあった怖い名無し : 2009/08/18(火) 00:10:05 ID:y1s2arnJ
>>35乙です。
健全ファンタジー物だと思って読み始めるとびっくりするよね。
個人的にはアニメ版、漫画板ではそこらが流し気味なのが後味悪い。
そこらを含めてブレイブストーリーだと思うんだよね。

この怖い話にコメントする

ブレイブ・ストーリー
関連ワード