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465 投稿その1 2008/05/14(水) 20:11:33 ID:IYr6T6px0
最近引越しをした私が、賃貸業者の担当者から聞いた話。
文章書くのが苦手なので読みにくかったらすみません。

内見に向かう車の中は他愛無い世間話で盛り上がっていた。
担当者の新婚生活だとか、正直むかつく客の話とか。
話題も尽きてきた頃に、不動産といえば定番の質問をしてみた。

「いわくつき物件って、やっぱりあります?」
「ありますねぇ。この業界いる限り避けられないっすよ。」

担当者もオカルトやホラーが好きだったので話に乗ってきた。
その賃貸会社(大手)では、過去に自殺や他殺があったりなど
いわゆる「いわくつき物件」は隠さず公表するという。
内緒にしておいて後々バレるほうが面倒だから、と言っていた。

以下が担当者の体験した、そして私が聞いた実話。

数年前のある日、自分の担当物件の内見が申し込まれた。
お客はスナックを経営しているという、50代の明るいオバチャン。
その物件は条件が良い割りに、相場よりはるかに家賃が安い。
つい最近自殺があったばかりの「いわくつき物件」だった。

オバチャンに過去に自殺があった部屋ということを伝えると、
「あー大丈夫大丈夫!私ね、霊感あるの。
 良い霊か悪い霊くらいは分かるからね、平気!」と頼もしい返事が返ってきた。

では早速行きましょうか、と車に乗り込んだ。
時間は22時半。ほどなくして問題の物件に着いた。
大家から預かっている鍵を取り出し、
オバチャンの顔色を伺いながら恐る恐る部屋のドアを開ける。

466 投稿その2 2008/05/14(水) 20:12:24 ID:IYr6T6px0
「あら、いいじゃなーい!」
どうやらオバチャンの霊感レーダーには引っ掛からなかったらしい。
ホッと胸を撫で下ろし、部屋の説明を始める担当者。

ベランダ、リビング、収納等おおむね回って説明し終えた。
「んじゃ最後に水まわりで終わりですねー」
そう言ってトイレを開け、次にユニットバスのドアを開けた。

「え?」

ドアの内側から鍵がかかっていた。
この物件に入ったのは、自殺があってから自分達が初めてのはずだ。

仕方なく小銭とピンで小細工してドアを開けると
バスタブにお湯が張られているのを見てぎょっとした。
鍵は閉まっていたのに、誰が?いつ入った?それとも最初からいたのか…?

「出ましょう!早く!」

逃げるようにその家を後にして、店に戻った。
落ち着いてから、聞きたくはないが、何があったのか聞いてみる。

「何なのあそこ、大丈夫かと思ったらお風呂場にいるじゃない!
 亡くなったのアジア系の男性?ひどい死相だったよ、ほんと。
 気絶しても確実に死ねるようにバスタブにお湯張ってたのね」

後に聞くと、自殺したのは韓国人男性。
鍵がかかっていたあのユニットバスで首を吊って死んだらしい。

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