何でも怖い
ゴミ部屋にて

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学生の頃の話。
友人に部屋の片付けを手伝って欲しいと頼まれた。
行ってみると、すごい汚部屋。
玄関入ってすぐに靴と靴箱の山、廊下は雑誌が整然と積まれていて幅が30cmもない。
ワンルームの部屋の床は廊下より一段高くなっており、ふにゃふにゃしていた。
ゴミや衣類を積み上げた上にシーツを敷いて隠す、を何回か繰り返し
ミルフィーユ状になっていたのだ。

部屋は手前のキッチン側に生ゴミや食べかけのまま腐敗したカップ麺、
コンビニフードが山積みになっており、えもいわれぬ臭気がたちこめており
おそらく引っ越してから一度も干されていないであろう変色した布団を境に
奥側は雑誌と新聞がほぼ天井まで積まれていた。

183 : 本当にあった怖い名無し : 2012/03/14(水) 22:19:54.89 ID:bHrlGUaZ0
あまりの惨状に、「気をつけて歩いて」と言われていたのを失念してしまった。
臭気と閉塞感から逃れようと一歩踏み出したとき、足元にあったレジ袋を
踏んでしまった。
とたんに飛び出す真っ黒な虫達。驚き後ろに跳び退った瞬間、足場の悪さもあり
雑誌と新聞の山に手をついてしまった。
雪崩がおきた。
気がつくと全身が完全に埋まっており、視界は真っ暗。動けない。
そして耳元で、
カサカサ…カサ…カサ…
と小さな物音が。
救出されるまでの数分間のことは未だに夢に見る。

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