Categories: 洒落怖

アナログ電話回線

この怖い話は約 2 分で読めます。

164 モルダー捜査官 ◆UN0XhaIa66   2007/10/04(木) 08:00:57 ID:v4Ndm5kJ0
ある夜、私はいつものようにネットサーフィンをしていた。
始めてから数分経ったところで、ひとりでに回線が切れ、電話が鳴り始めた。
私は、立ち上がって電話のところまで行き、受話器を取った。
「もしもし、○○です」

電話の向こうから母の沈んだ声が聞こえた。
「あー、○○、さっきお父さんが死んだよ。すぐに帰ってきて。それにしてもずっと話中やったね」
「うん、インターネットしててん。今からすぐ帰るわ・・・」
私は、受話器をおくとさっそく実家に帰る準備をはじめた。
父は以前から癌で入院しており、そろそろ危ないと聞いていたので、ちょっと早いなとは思いながらもびっくりはしませんでした。
とにかく早く帰らなくちゃ。

165 モルダー捜査官 ◆UN0XhaIa66   2007/10/04(木) 08:07:49 ID:v4Ndm5kJ0
実家へと車をとばしながら、ちょっとひっかかることがあった。
「さっき、なぜ回線がひとりでに切れたんだろう。」
私の接続環境は、普通のアナログ電話回線1本でキャッチホンの契約はしていない。
だからISPに接続している間は電話は話中。
もちろんIEの時限切断の機能は有効、接続してから数分の時点で切れることはない。
また、それまで回線が勝手に切れることなんてなかった。
あれから月日が経ったが、回線がひとりでに切れることは、あれ以来現在にいたるまでない。
あのとき1回きりだ。

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