Categories: 洒落怖

真相の写真

この怖い話は約 3 分で読めます。

すこし前、おじさんから、聞いた話し…
今から、20年くらい昔(昭和の終わり時)、若い夫婦がある海(国内)へ、スキューバ・ダイビングに行った時の
話しです。     …携帯電話も無かった時代の頃…

奥さんは、その日は身体の調子が悪く、潜らなかったけど…ご主人は潜りました。
奥さんは、船(ボート)の上でご主人の写真を何枚か撮り、船から海へ入るところを3枚だけ撮りました。
船の縁に後ろ向きに腰掛けているところ            …で一枚目の写真
鼻と口を手で押さえ、後ろ向きに背中から海面に入る寸前のところ…で二枚目の写真
海面にドボンと入った瞬間……で三枚目の写真
そして、時間は過ぎていきました。  15分  30分  45分  …もうボンベの酸素が無くなるのに、
ご主人は、船に上がってきませんでした。

一時間が過ぎ、不安になり、「あなた!あなた!どこ!返事して」声を出して叫んでも、返事はありません。
これは 「大変、…」という事で、船の無線で連絡をとり、捜索願いを出し、みんなで探しました。
ご主人は、10mくらい底の海に沈んでおり、直ぐに病院に運ばれましたが、残念ながら亡くなってしまいました。
葬式が済み、四十九日も終わり、少し落ちついた頃に、奥さんは思い出しました。
「アッ!そうだわ…あわただしくて、忘れてたけど、撮った写真を現像しなくては、」
奥さんは、最後のご主人との思い出の写真を現像にだしました。

奥さんは、最後のご主人との思い出の写真を現像にだしました。
翌日になり、写真を受け取りに行き、そして主人のもういない、家に帰り独り寂しく写真を見ては思い出してました。
「あら、最後の写真…船で撮った最後の写真3枚が入っていないわ」奥さんは写真屋に行き、「スキューバ・ダイブの写真
が入ってませんけど・・・」とクレームを言いました。
写真屋の主人   「あの写真は、ピンボケしてましたので、渡しませんでした」
奥さん      「主人との最後の写真ですから、ピンボケでも構いません。返して下さい」
写真屋の主人   「見なくてもいいと思いますから、止めときましょう」
奥さん      「それは、私が決める事でしょう!写真を返して下さい。返して下さらないのでしたら、警察に
          届けますから…フィルムもありますから他の店に出しますし…」
写真屋の主人   「…」
奥さん      「早く返して下さい」
写真屋の主人   「そこまで…おっしゃるのでしたら、お写真は渡します…お代(金)は結構ですから、どうぞもって帰って
          下さい…でも奥さん、写真は見ないほうがいいですよ、後悔しますよ」
奥さん      「変な事を言わないで下さい。お金は払います。」
奥さんは、店のカウンターにお金を置き、怒って家に帰りました。
そして、3枚の写真を見ました。
奥さんは驚きました。     「な…なに、これ」

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