この怖い話は約 3 分で読めます。

よくある霊障スポット凸系の実話。俺の姉から聞いた話。

10年くらい前に姉と姉の友人3人が肝試しに行った。
場所は大阪にある「新御堂筋」という大阪府の北部を南北に貫く幹線道路。
そこの鉄橋の脇にある非常階段が、その時の目的地だった。
非常階段とは言ったけど、人一人がやっと通れるほどの幅で、粗末な赤錆色の鉄製手すりと
タラップが地上に向かって伸びてるだけで、とても階段とは言い難い建具だった。
真夜中に現地近くへと到着した一行は車を停め、怖気付きながらも興味と酒の勢いで鉄橋へ歩き出した。
川の土手は街灯などあるはずもなく、「街中の道路だから明るいだろう」とタカをくくって出発した
姉一行は、予想外の暗さにそれだけで一人また一人と口数が減っていった。
そして目的地の非常階段(地上側)に到着した。橋脚の辺りは風が強い。時折吹く横風にギィ、ギィ
と軋む階段を見てるだけで足がすくむ思いだったそうな。階段を見上げる姉一行。

「ちょっとみんなで上ってみーひん?」
と友人が言ったけど、姉は何かを感じたらしく首を横に振った。
姉は霊感が少しある方だったけど、一緒にいた友人の内の一人が凄く霊感が強かったらしい。
「ホンマにあかん、ここはやばい」
と霊感女。結局姉と霊感女が下に残ることになり、二人が階段を上がる事になった。
そそろと上がっていく二人、それを見守る二人。
645 2/2 ↑改行残ったまんまだった、スマン sage New! 2007/07/29(日) 11:54:46 ID:dg+cZeNO0
突然、鼻に痛みを感じた姉はとっさに鼻を押さえた。
「イテテ」
と言うが早いか霊感女の叫びが早いか。
「あかんっ!みんな降りて来てーっ早く早くはやk(ry」
狂気じみた声に、階段組みは混乱しながらも只事でない事を感じ、転げ落ちそうになりながら一気に駆け下りた。
土手を遁走している最中も霊感女の叫びは続く。
「ぎえぇぇ、女っ!女っ!あったっまっバリでかいで!超でかいでっ!女っ」
「うっえっかっら!頭っバリでかいっ」(関西弁ゴメン)
「急に出たっ!急に降りてきたっ!足の動きバリ早いっ」
要約すると、頭部だけが異常に大きい女が、上の方から降りて来てたらしい。
息も切れ切れ、なんとか車にもどった一行は、一目散に逃げ帰った。
帰路途中、車のドアロックがガタタタタタタタと高速で施錠開錠(当時の軽自動車には集中ロックは無かった)を繰り返したらしいが
そんな現象は全く気にならなかったと言う。

後日談になるけど、頭女の詳しいスペックをどうぞ。俺はコレ聞いて鳥肌立った。
「あんな、顔の大きさは普通やねん。でもな、こめかみの辺りから急にグワーっと・・・スイカぐらい。
 髪の毛は毛束がぼそ、ぼそ、と付いてる感じ。んで、目も釣り目みたいになってて、やたら伸びてたし。」

bronco

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