Categories: 洒落怖

夜の子

この怖い話は約 2 分で読めます。

非常に怖がりのくせに、オカルト好きな友人が1人います。
外見は中の上?、20代後半・独身・恋人なし、少し現実離れした女性です。
(私がオカ板を知ったのも、彼女の影響なのですが・・・。)

先週、久しぶりに会って飲みながら話に花を咲かせていたところ、
最近ブームの怖い話ない? などという流れになりました。
少し間があいて、彼女が奇妙なことを言い始めたのです。

「私の部屋には『夜の子』が居るから、もう何も怖くないよ。
他の人が見たら『夜の子』のことを怖く感じるかもしれないけど、
私は全然怖くないし、一緒に居てくれると安心するの。」

よるのこ・・・?
何のことか全然わからず、私はそのことについて
もっと突っ込んでみるべきかどうか躊躇いました。
彼女は話を続けます。

「『夜の子』がうちに来たのは去年の夏。
いつもベッドの傍で私を見ていてくれるんだよ。
私の部屋に来れば逢わせてあげられるけど、どう?」

背筋がひんやりしました。
彼女があまりにも淡々と話すので、恐怖していいものかどうか
一瞬判断が付かなかったのです。
ただ、『夜の子』という響きが不気味に感じられました。

今夜、彼女の部屋にお邪魔する予定です。

bronco

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bronco

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