Categories: 洒落怖

ダレカイル

この怖い話は約 2 分で読めます。

結構前になります
冬の深夜の事。布団を頭から被って寝ていました。
かなり寒く体を横向きにして縮こまるようにし、部屋のドアに背を向けていると、突然音もなくドアが開きました。
布団を被ったままでも空気の流れで開いているのは感じましたが、
おかしいなと思いました。というのは私の部屋はドアの建て付けが悪く、
開くと音が鳴るんです。
しかし音が鳴りません。
確認しようと起きあがろうとした時、寒気が体を走り抜けました。
「ダレカイル!?」
背中&布団越しですが、凄い視線を感じます。

ジッとこちらを覗いているみたいです。
体は硬直状態になり、とりあえず念仏を心の中で唱えました。
何分くらいそうしていたでしょう。
音もなくドアが閉まりました。相変わらずスッと閉まったようですが、
最後にノブが回った音がしました。
しばらく耳を澄ましましたが階段の音も聞こえず、家の誰かでもないみたいです。
ゆっくりと布団から顔を出し周りを見ると、変わった様子もないんですが電気の紐だけが揺れていました。
時計は3時ちょいすぎ
変な汗かきながら体を起こし、息をはいた瞬間……
ガタガタガタガタガタガタッ!
強烈な地震がきました
そして強烈な耳鳴り
咄嗟に布団の中に再度潜り、じっとしていると揺れも鎮まり、静寂に包まれました。
家の誰かが起きてくるかと思いましたがなにもなく、
私もそのまま寝てしまいました。
翌朝、家族に地震のことを聞いてもなかったとの事。
あれはなんだったんでしょうか?

bronco

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bronco
Tags: 地震

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