Categories: 洒落怖

むかつくおっさん

この怖い話は約 2 分で読めます。

そう言えば今日さ、バイト先の雑貨屋で酷い目似合った。
品出ししてたら、もの凄くデカいオッサンの顔が、こっちを見つめてるんだよ。
いや、尋常じゃないんだよ。1メートル位。顔が。
それが棚の向こうからジッと見つめてくるの。しかも、目があった途端ニヤッと笑った。
怖かったんだけどさ、どうやら見えてるのは俺だけらしかったし、仕事中だったから、無視して仕事続けた。
前から出るって従業員の間で有名な店だったんだけど、俺はこれが初遭遇だった。
で、そのオッサンは少しして消えたもんで、俺も忘れてレジ業務してたんだよ。

そしたらまた出た。今度は背後に。
お客さんいたんだけど、流石に声あげたよ。「うわっ」て。
訝しむお客さんに謝って、何事もないように装ってレジ業務した。
でも、その間ずっと冷や汗垂れ流してたよ。黒いプレッシャー?みたいなの感じて。
しばらくしてオッサンの気配が近付いて来て、
「死ねよ」
って、一言低い声で捨て台詞を吐いて消えた。

正直、若干チビった。
何なんだろう、これ。オカルトって言うか、実は俺、精神的にキてるんじゃないかと思ってへこんでるんだけど。
だから他の従業員には言えなかった。

bronco

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bronco
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