Categories: 洒落怖

ハンケチ

この怖い話は約 2 分で読めます。

昔、テレクラで若い女と知り合った。電話で意気投合し会うことになった。
お互いに顔が分からないので、目印に手首にハンカチを巻いて待ち合わせをする事に。
待ち合わせ場所は何故かラブホテル街の路地裏を女が指定してきた。
俺は期待に股間を膨らませ待ち合わせ場所に向かった。
pm10:00
待ち合わせ時間ぴったりに俺は到着。女はまだ来ていなかった。俺は勝手に美人が来ると思い込み、股間は激しく脈打った。 その時、

『ガラガラガラ・・・』
『カランカラン・・・』
路地の周辺から何やら引きずるような音が聞こえた。
俺は音の発生源に目をやった。
そこには見るからに危なそうなガキが金属バットを引きずりながらこちらへ向かって来ていた。
後ろを振り返ると、後方からも金属バットを引きずりながら歩いてくる金髪がいた。
俺はとっさに目を反らし知らん顔をした。

するとそのガキが俺に
『テメェかぁ、ワシの女に手出してるんわ?おぉ?!』
と、俺に言ってきた。
『は?』と言うと、そのガキは俺の右手首を掴み上げ、『このハンカチが証拠なんだよ!』と声を荒げた。
《しまった!罠だったか?!》
気付いた時には五人の若造に囲まれていた。

bronco

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