洒落怖
古本

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この前、知り合いと飲んだんだけど、知り合いは飲んでいる最中
「なぁ、二階の倉庫行ってみないか?お前が好きそうな古本が
 あるんだけど」
と言ってきた。
「おうイクイク、古本見せてや」
と二階に上がって、二階の倉庫に行くと、紙袋に古本が60個ぐらい
あった。古本は新品の状態で

綾辻行人とか我孫子武丸とか有栖川有栖、太田忠司、蘇部健一とか
島田荘司やレイモンド・チャンドラー、フレドリック・ブラウン、ディック
ジャック・フィニイ、シオドア・スタージョン、リチャード・マシスン、西村寿行
阿刀田高、大藪春彦、ラヴクラフト、三津田信三、ブラッドベリとか であとは倉田悠子の小説が何冊かだった。
しかも偶然にも全部自宅に持っているやつばかりだ。ただし、俺が持っている本とは
違うのはほとんどハードカバーかノベルスばかりだったのだ。ハヤカワミステリや
サンリオSF文庫版もあるが。
「お前これどうしたの?」
「ああ、地元の名家の人からもらってな、なんでも半月前に亡くなった
 娘さんの物らしい、もっとも愛人の子なのだが」
「病気だったの?」
「なんでも梅毒とエボラに感染したんだそうだ、中学生だったのに」
そんな会話をした後、俺は倉庫で古本を読むことにした。

562 知り合いの家にあった古本 sage New! 2013/07/30(火) 05:17:06.47 ID:Vf5wrBJd0
寿行を読んでいる最中、ガサガサというを音が聞こえた。
ンなバカな、ここにいるのは俺一人だぞ。次にパッと
蛍光灯が消えた。
とりあえず俺は、倉庫を出ようとしたとき、
バンバンバンバンバンと窓をたたく音が聞こえた。
俺は窓を見ると、窓に手形がついているではないか・・・。
しかも窓を触ってみると、手形は外側からではなく、内側から
叩かれているのだ、手形の部分を触ってみたからだが・・・
俺は怖くなり、一階に下りて、居間の布団に寝た。
居間では知り合いの母親が片づけている最中で、知り合いの父親は
知り合いとビールを飲んでいた。
俺はガタガタ震えて、布団にくるまっていた。その時、
バンバンバンバンバンと窓をたたく音が聞こえた。

知り合いの母親は思わずカーテンを開けた。その時、俺や知り合いは
見てしまったのだ・・・。

563 知り合いの家にあった古本 sage New! 2013/07/30(火) 05:18:31.94 ID:Vf5wrBJd0
窓を叩いた奴の容貌は容姿はガマガエルのような感じで、髪の毛は
パンチパーマ、顔はインスマス顔だった。ちなみに身長は120、体重は180ぐらいだったと
思う。
奴は帰ってきたヨッパライのような声で
「うちの本を返せ!本を返せ!本を返せ!本を返せ!本を返せ!」
と喚くのだ!
母親は思わず台所から塩を持ってきて、かけた。
それから後のことは覚えていない。

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