洒落怖
終電

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お、書けた
ちょっと長い上に見難いが俺の体験した先日あった洒落にならない話

某都内の駅で終電に飛び乗る
その後ガタガタ揺られて気分はドナドナ
今日も仕事に疲れたナー
勉強しないとナー
なーんて思ってたら急に肌寒くなる
エアコン効きすぎ扇風機効きすぎwなんて思って見回すと
エアコンはなくあるのは扇風機
そしてその扇風機は止まっている
終点近くだとこれらの運転が停止して、電車内は明かりだけになる
「いつの間に寝たんだろう?」 と、思ったが疲れすぎて、椅子に座って瞬きしたと思ったら
タイムスリップなんて事はよくあることを思い出す
気づかない内に、いや半分もとい殆ど寝て終電近くになったのだろう
しかし、この肌寒さはなんだろうか
扇風機が止まっている事によって、暑く蒸れることはあっても肌寒くなる事はない
終電だけあって電車内はガラガラ、各車両に人が1,2人いるかいないか
俺のいる車両では・・・1人いた
丁度窓を開けていやがる
このクソ寒さ、いや肌寒いんだった
どちらにせよ、
「寒いんだ開けるんじゃねぇ!」
と、思っても口には出さないヘタレな日本人
学校でいじめは止めるんだ!とか女子はブスでも女神
なんて厨二病をホザいていた俺でも
社会に出れば、かっこいい事は声には出せずに
年寄りに席を譲る事は出来なくなった
そんな俺は相手を睨むだけ

771 本当にあった怖い名無し sage New! 2013/09/08(日) 14:35:04.00 ID:luQ5q7hK0
そんな視線を気にせず開ける野郎(または女郎)
窓を全開にして「びょおわああびょおわああ」と風切りと電車の走っている音
それと風の冷たさでブルブル震える
そしてその野郎、若しくは女郎の珍行動はまだ続く
・・・窓に足をかけやがった
いくらドン臭い俺でも流石にヤバい事は分かる
俺が読んでるラノベだったら、落ちる前に救出して
女郎だったら電撃的なお付き合いして最終的にはお突き合い
メンヘラでも構わんさ!俺好みにぐへへへへ
だが悲しいかなここは現実ーって上記を妄想しながら、26.9歳の身体を動かす俺
うおおおおお間に合えーと走るも
そのまま消えた
奴がいたのは車両の進行方向側、俺がいたのは後方側
消えた時、一瞬だけ窓とドアのガラスに
身体だと思われる白い物体が前から後ろにすっ飛んで行く
途中、高速で走る電車に身体がヒットしたのか「ドゴンッ」
「はぁ?落ちた?え、自殺?」と頭がぐるぐる
普通であれば、車掌に言えばいいのだろうが、混乱してそんな事考えられるわけもなく
マナー違反と知りながら110番
繋がらない、いや繋がっている、繋がっているんだが何この音
笑い声?キャハハハハってなんだよ
顔を顰めつつも考える
「あぁ咄嗟に110番したから番号間違えたかな、スマホのタッチパネル操作だし」
スマホを見る、「0110」とある
あぁ頭に0を付けたからこんなジョークっぽいことになってるのか
電話を切って震える指でもう一度打ち直す
「1・・・1・・・0」と画面には110とある
今度は間違えずにじっくり見てから、黒電話のマークをタッチしスマホを耳に当てる

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