Categories: 洒落怖

トンネルでの怪異

この怖い話は約 3 分で読めます。

皆さんおはよう御座います。3月32日ですね。今日はこんなお話。

俺の家の近く(車で5分ぐらい)には長さは10㍍ぐらいの短いトンネルがある。
そのトンネルは数年前に他のトンネルができて滅多に使用されることはくなった。
太陽が高いうちは何ともない普通のトンネルなんだが…。
トンネルには電灯がなく、夜になると非常に不気味である。 その上『ここは自殺の名所だ』とかいう噂があってなおさらである。
 去年の夏に友達が「肝試しでもしないか」という話を持ちかけてきた。
もちろん場所は例のトンネルである。夜中の2時にトンネル前集合ということになった。
その日は真夏だというのにとても涼しかった。ビビっていただけかもしれないが。

72 本当にあった怖い名無し New! 2006/03/32(土) 06:36:58 ID:nsc11tP00
集まったのは男4人。肝試しの内容は『一人で懐中電灯と空き缶を持ってトンネルの向こう側に空き缶を置いて帰ってくる』
というくだらない物だった。どうやって決めたかは忘れたが最初に俺が行くことになった。
最初はゆっくりめに歩きながら進んでいたのだが、中腹あたりで怖くなって小走りになっていた。
そしてやっとのことで出口に出て空き缶を置いた。
後ろからは「今度は帰ってこいよ~」と声が聞こえた。俺は少し恐怖感がおさまったのか、さっさと帰ろうという気持ちだった。
再びトンネルの中腹まできたとき、俺は何かにつまずいて転んだ。
行きは何もなかったので焦った俺は全速力で友達のところまで走った。
「何こけてんだよ」と馬鹿にされたので「何かにつまずいた」と言ったが誰も信じなかった。
実際このトンネルは車が通っていたので地面には石などもないはずなのである。
俺は全身の血が凍るようだった。俺は一体何につまずいたんだろう…。

73 本当にあった怖い名無し New! 2006/03/32(土) 06:37:34 ID:nsc11tP00
絶対に何かいると思った俺は「肝試しはやめよう」と言ったのだが「折角ここまで来から」ということで続行することになった。
そして次に行った奴(以下A)はこういうことに自信があるのか、ビビることもなく出口についた。
缶を置いて向こうからAが帰ってくるところが見えた。ところがAも中腹あたりで転倒したのである。
Aもさすがに焦ったのか、全速力で走ってきた。本気でヤバいと思ったので肝試しは中止された。
だが「折角なので」ということで、最後にトンネルをバックに写真を撮ることにした。
(今思うとかなり度胸あるな)
カメラは次の日に現像に出すことにした。
何日かして写真が出来ていたのでみんなで見ようということになった。
その写真をみて俺達は自分の目を疑った。

74 本当にあった怖い名無し New! 2006/03/32(土) 06:43:19 ID:nsc11tP00
(何枚かトンネルの近くの森などの写真を撮っていたのだが)写真は全て真っ黒で何も写ってないのである。
全部真っ黒だと思ったが、最後の1枚だけ写っているのがあった。
最後の写真はトンネルをバックに撮った写真だった。ところが全員の顔が写っていなかった。何かで覆い隠すかのように。
さらにバックのトンネルの中から無数の白い手が伸びていたのである。
「俺とAはこれにつまずいたのか」そう思った。
そしてこの写真はかなりヤバそうだったので神社に持っていくことにした。そしてその写真はお祓いして燃やすことになった。
 ところが数日後、Aから電話があった。

Page: 1 2

bronco

View Comments

Share
Published by
bronco

Recent Posts

ブライダルフェア

いや、たいして怖くないんだけど…

4年 ago

教祖の妻の肖像画

親が昔、へんな宗教にはまってた…

4年 ago

The Body

10年くらい前の話だけど・・・…

4年 ago

謎の曲

出所が分からない所からの楽曲ダ…

4年 ago

エレベーターで見たもの

じゃあ俺が生涯で一番ビビった話…

4年 ago

強烈な遺体

久しぶりに民話でなく現代の話を…

4年 ago