この怖い話は約 3 分で読めます。

828 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/02/19(火) 14:18:01 ID:bAXgUFGi0
転載自由らしいのでコピペ。

【廃屋のかくれんぼ 1/3】

私が幼稚園児の頃の話。

幼稚園の隣りに木造二階建ての廃屋がありました。

当時の私はその建物(隣接大学の旧校舎らしい)が何なのかわからず、ただ先生の「あそこで遊んではいけません」という言葉を無視して、毎日のようにその廃屋で友達とかくれんぼをしたりして遊んでいました。

その日もまた、友達数人とかくれんぼをしていました。鬼はA君です。
A君は廃屋の外で数を数え、私たちは一斉に廃屋内に自分の隠れ場所を探しました。

私は2階の部屋にある、アップライトピアノと積み上げられた段ボールの間(鍵盤の下側の空間)に隠れました。

しばらくすると、二階に上ってくる足音が聞こえました。足音は私のいる部屋とは反対にある部屋へ向かって遠ざかって行きます。

息を潜めて隠れていると、あの足音が私のいる部屋に向かって近づいてきました。

部屋に人が入る気配を感じ、さらに身体を低くして隠れました。

「どこー?どこー?」という声が、段ボールを隔てた向こう側でしました。

あれ?これ・・・・・・・・・誰の声?

829 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/02/19(火) 14:18:27 ID:bAXgUFGi0
【廃屋のかくれんぼ 2/3】

私はその声に聞き覚えが有りませんでしたが、鬼役のA君の声ではない事はわかりました。

ただ、当時の私たちには「遊び(かくれんぼ等)の途中から参加した人は、最初は鬼をやる」というルールが遇った為、誰かがA君と入れ替わって鬼をやっているのだろうと思いました。

鬼は「どこー?どこー?」と繰り返しながら、部屋の中を歩き回っています。結局私は見つからないまま、鬼は部屋を出て行きました。

どれ位時間が経ったでしょうか。

「おーい!B君(=私)とC君!!降参だから出て来てー!」と、A君の呼ぶ声がしました。

「やった!勝った!」と思い、一階へ降りて行くと、玄関の入ったところに、A君と見つかった数人の友達が立っていました。

A君は私を見るなり「B君、今日は二階は禁止っていったじゃん!!見つかる分けないよー。」と言うのです。

人数が少ない時は二階を禁止して一階だけでかくれんぼをする時もあったため、私は「え?そうだった?ゴメン・・・。」と謝ると「でも、さっき二階に誰か探しに来たよ。A君、誰かと鬼変わったんじゃないの?」と聞きました。

「え?鬼は僕だよ。誰とも変わってない。」とA君。

「あれ?C君は?」誰かが言いました。最後まで見つからなかったのは、私とC君です。その場にいた全員で「Cくーん!!」と呼ぶと、目の前の廊下の床下が「ガバッ!!」と開きました。

830 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/02/19(火) 14:19:16 ID:bAXgUFGi0
【廃屋のかくれんぼ 3/3】

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