Categories: 時間・空間

自覚のない事故

この怖い話は約 3 分で読めます。

4年程前に実体験した話です。
霊などは出てきませんが、本当に不思議なことを体験しました。
その日は仕事がオフだったので、妻と実家に帰りました。
数時間ほどたわいもない会話をしてから「ではまた来ますね」と、
東京の自宅に、車で戻っている途中の話です。

郊外を走っていると、急に背中と首に痛みを覚えたんです。
運転疲れだとかではなく本当に痛い、耐え切れないくらい痛い。
運転を止めて脇道に停車しようとすると、隣の助手席で座っている妻も
やはり痛みを訴えるのです。
自分達がどうしてこのような状況に陥っているのか、
全く分からないままでしたが、そのときは痛みと吐き気で
理性的に思考がまわらず、とにかく車から出たいという要求に駆られるのみでした。
54 名前: 異常土星② 2006/08/19(土) 22:05:43 ID:CmtLUwS50
車から出てびっくりしました。
傷一つ無かった車に、後ろからカマをほられたような大きな凹み痕があったのです。
勿論これは実家で車に乗ったときには無かったものです。
いつのまにか後ろから衝突されていたのか・・・?
いやそんなはずはありません、ぶつかれば妻も僕も気付きますし、
ぶつけたほうも何らかの対応をする事でしょう。
本当に狐に抓まれた気分になりました。
車がおかしいのか、自分達がおかしいのか、とにかく何かをしていないと
気が変になりそうな予感がして、車を色々調べてみると、
後方の座席に丁寧に置いていたシチューが、倒れてシートがシチューまみれになっていました。
これは実家で妻が作ったもので、多めに作ったものを鍋に入れてもって帰ろうとしていたものでした。
さらにトランクをあけてみると、もう中がぐっちゃぐちゃで、
電気ジャーやら何やらが壊れて散乱していました。
これはもう後ろから車に追突されたと考える方が自然な状況が出来上がっていました。

すいません、不思議な話としてはこれだけになるんです。
本当に不可解かつ不気味なことでしたが、それ以上僕達には何も出来なくて、
なんとか家に帰って終わりでした。
もしぶつけられたとしたなら、
車の修理代や僕と妻の治療費(女は頭骸骨にヒビが入るほどの怪我でした)
を請求したいところですが、それすらできませんでした。

bronco

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bronco
Tags: 痛い

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