Categories: 時間・空間

末期がんからの復活

この怖い話は約 3 分で読めます。

文章が下手なので、上手く伝わらなかもしれないけど、
オレのいとこの話をひとつ。

非常に仲のいいいとこが、25のとき末期がんになった。
人間としてすごく見ごたえのある人物だっただけに、身内一同
とても落胆した。
いとこには、当時付き合っていた彼女がいたが、心やさしい彼は
嘘をついて彼女に別れを告げた。

それから1年半がたって(抗がん剤でなんとか延命していた)が
いよいよ抗癌剤の効き目がなくなってきたらしく、ガンは徐々に
大きくなっていった。
667 名前: 本当にあった怖い名無し 04/09/27 12:42:13 ID:xoBMnQ8J
さすがに自分の余命を察したのか、それまで前向きだった彼も、
毎日のように死を口にするようになった。
オレは励ますつもりで「ガンって特効薬は実は人間の身体に存在してるかもな。
お前今日から、ガンが治るよう頭の中で呪文のように唱えろ」
なんて、気休め程度のことを口走ってしまった。
(つーか、何の根拠もないガンからの奇跡の復活みたいな話で
 読んだ話をしただけだった)

668 名前: 本当にあった怖い名無し 04/09/27 12:43:55 ID:LLZ29woh
はやくはやく

669 名前: 本当にあった怖い名無し 04/09/27 12:49:49 ID:xoBMnQ8J
それから1ヶ月したある日、見舞いにいったオレにいとこが変な話を
した。
聞くと、白衣を着た人間が白い大蛇に乗って彼を治療にくる夢を1週間に
1回くらい見るようになったらしい。
「あー、オレついに、脳に転移しちゃったんだなw」
なんて2人で笑った。

だが、それを境に奇妙なことが起こりはじめる。
まず、体力が回復してきて、食欲がでた。
そして、ガン細胞が増殖を停止したどころか、縮小し始めたのだ。
「ひょっとしたら、切れるかもしれない」
前回、姑息手術で終わっただけに、その医者の言葉は信じられなかった。

670 名前: 本当にあった怖い名無し 04/09/27 12:58:43 ID:xoBMnQ8J
その手術の前日、夢のなかにあの医者がやってきた。
彼いわく、「今日が最後の治療になる」と言ったそうだ。
彼は思わず「あなたは何者か?」尋ねたら、
「お前が作り出した者だ」と答えたという。

手術は成功した。ってうか、がん細胞はほとんど消えていたみたいだ。
驚くべきは、術後の医者の言葉だった。

「どこかで治療しました?」
「何でですか?」
「だって、私の記録に無い治療を行われた後があったような・・・。
 記憶違いかもしれないかも」

驚いた。っていうか、マジぞわーってした。
医者の話によれば、ごくまれに末期からの復活をする人がいるらしいけど。
オレはあの医者だと思ったが、リアル世界では通用せんと思って心の中に
しまっておくこととした。

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