この怖い話は約 2 分で読めます。

俺の前の家は二階建てだった。
引っ越してからすぐのある日、
二階の押入の左の壁から
きーぎーって音がした。
最初は風かなんかだろう、
とかきしんでいるだけだと思っていた。
それは二、三日続いていた。

数日後、仕事で遅くなった俺は、夜遅く帰宅。一人暮らしで、家はとても真っ暗だった。
ゴトッって二階から変な音。荷物でも落ちたんだろう、
と思いながら電気をつけに行く。
その時、人の気配がした
なんていうか、人がいる感じってわかるよな そんな感じ。
暗くて自分の手も確認できない。
けど、その気配は、高速移動してる感じだった。
音も無く、気配だけ。

不思議に思いつつ、
すこし進み電気をつけた。

それは自分の家とは思えないほど赤く染まっていた。
階段に赤い線の様な後があった。
二階に上がる勇気も無く、
睡眠する事もできない。

少し離れたホテルに泊まった。
次の日家は普通にもどっていた。
二階の音がした場所は
真っ赤な手形が無数にあった。
何回も同じ所を叩き、
それは助けてほしい、と言っているような、残酷な跡でした。

bronco

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bronco

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